人類の可能性を大きく育む社会的能力 | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

いつも話を聴く姿勢であり続け
いつも相手を認めることを忘れず
人として生ききることを目指している。
つねにコーチであるために、一期一会一日一日を大切に歩んでいます。

感情をコントロールする能力(EQ)の一つの社会的能力(Social Skills)は、他者との効果的なコミュニケーションと関係構築を行う能力を指す。

 

一般的に、リーダーシップ、フォローワーシップ、協力、交渉、紛争解決、チームワークなど、さまざまな対人スキルが含まれている。

社会的能力の具体的な要素について、それぞれ語って行く。

 

◯コミュニケーション(意思疎通)

 

相手と意思疎通する能力だ。

 

コミュニケーションと言ったとき、多くのケースでは会話や対話を意味する場合が多いが、社会的能力として求められるのは、意思疎通の意味でのコミュニケーションだ。

 

意思疎通なので、自分が言いたいことをわかりやすく伝えたり、相手が言っていることを理解できる力だ。

 

言葉だけでなく、ボディーランゲージや表情などの非言語的なコミュニケーションも含まれている。

 

コーチが持つべきスキルとしては、必須の能力だと言えるだろう。

 

◯リーダーシップ

 

チームやグループ、組織の力を最大化して、目標に向かって共に歩んで行く力だ。

 

リーダーはビジョンを描き、メンバーを動機づけ、チームの方向性を明確にする能力が求められるが、人は一人一人異なるので、コーチングの世界では人それぞれのリーダーシップが存在していると捉える向きが多い。

 

少なくとも「俺について来い!」というリーダーシップが全てではなくなってきており、人それぞれ、個性に応じたリーダーシップを発揮する人たちが今後の世の中をリードして行くだろうとボクは考えている。

 

◯チームワーク

 

自分以外の人たちと協力し合い、一緒に目標を達成する能力だ。

 

チームワークには、信頼関係の構築、役割の理解、相互支援が大切で、どれが欠けてもチームワークに綻びが生じてしまう。

 

グループ全体をコーチングする場合、信頼関係の構築を最初に手がけることが多く、チームワークの土台となっている現れだろう。

 

コーチが(ボクが)クライアントとの信頼関係を構築する際は、自己を開示して、相手を認めることを繰り返し行なっている。

 

◯紛争解決

 

社会的能力で求められる比重が高いのは、対立や意見の相違を建設的に解決する能力である紛争解決だ。

 

これには、冷静に問題を分析し、解決策を見つけるスキルが必要となる。

 

問題を分析する際は、コーチがクライアントの問題解決をサポートするスキルが役立つ。

 

具体的には、事実と解釈を分離したり、思考していることと感じていることを仕分けたり、原因分析より目的志向に視点を向けることなどが有効だ。

 

◯影響力と説得力

 

相手に影響を与え、納得させる力だ。

 

これは、相手の立場を理解し、共感を示しながら自分の意見や提案をアサーティブに伝えることが求められる。

 

相手を納得(説得)する際には、コーチがクライアントの気持ちに寄り添うように、相手の気持ちに寄り添うことが何よりも大切だとボクは考えている。

 

◯共感

 

共感能力とも被るが、相手の感情や視点を理解し、それに対して適切に反応する能力は、社会的能力にも含まれる。

 

共感は、信頼関係の構築と維持に不可欠だし、社会生活を営む上では、人と人とをつなぐ目に見えない糸のような気がしている。

 

ただ、コーチングでも同じだが、共感が強過ぎて相手の影響を受け過ぎることには注意を払いたい。

 

客観的な視点を持ち続けることで、共感し過ぎることを防げると考える。

 

 

以上、社会的能力は、EQの重要な構成要素であり、個人の対人関係や職場での成功に大きな影響を与える。

 

この能力を高めることで、家庭や職場、社会全体においてより良い関係を築き、効果的なコミュニケーションや問題解決を実現することができる。

 

社会的能力は後天的なスキルで、練習と振り返りを通じて向上させることができ、日常生活においてもその効果を実感することができて、人類の可能性を大きく育んでいる。