成功方程式「考え方」について | つねにコーチであるために

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昨日は「成功方程式」の概要について語った。

 

今日から3日間は、成功方程式を構成する要素それぞれについて、細かく語ってみたい。

 

まず、「考え方」だ。

 

そもそも考え方とは、人の内面の思考プロセス全体を指す言葉だ。

 

信念だったり、価値観だったり、態度、思考パターン、認知的スタイル、固定観念、自己対話などなど、多岐にわたる要素から構成されていて、その人の経験、教育、文化、環境などによって形成されてくるものであり、人生の様々な側面に影響を与えるものだ。

 

だから、成功方程式の最初の要素になっていると理解している。

 

そして、その考え方は、プラス面だけではなく、マイナスの側面も持ち合わせている。

 

このことが絶妙で、掛け算の数式に当てはめたときは、結果の符号を逆転させてしまうのである。

 

つまり、考え方がマイナスだと、人生・仕事の結果が全てマイナス(負の値)になってしまう。

 

このことで頭をよぎった実例として、オウム真理教事件がある。

 

オウム真理教の下に集まった幹部たちは、熱意にあふれ、知識に富み、能力に長けている人たちが多かった。

 

しかし、教祖の考え方が殺人やテロを企てるなど、大きなマイナス値であったために、結果として現れたものが社会に大きなマイナスとなってしまった。

 

あそこまで極端な例じゃなくても、考え方がマイナスで残念な結果をもたらす事例は世の中に多い。

 

そして、この考え方は固定化されていないことが多いので、グラグラと揺れ動いてしまうのだ。

 

稲盛和夫さんは、「考え方は、哲学になるまで昇華させることが大切だ」と言っていたようだ。

 

グラグラと揺れ動かないように、考えに考え抜いて、それを自分の言葉で定着させ、再現性を高めることを促したのだ。

 

この成功方程式のように。

 

考え方を哲学として昇華させられれば、迷ったり悩んだりすることが少なくなる。揺るぎがなくなるのだ。

 

揺るぎがなくなると、一定の成果を残せるようになったり、再現性が高まったりするから、安定性が抜群に高くなる。

 

ボクも、入社当時の若い頃に「自分の考えを持つことが大切」と言われていたけど、還暦近くのこの歳になるまで、哲学として昇華させることはなかったので、今後の人生でチャレンジしたい。