論語とコーチングについてのまとめ | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

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2022年10月から2023年12月まで、論語とコーチングの関連性を言語化するプロジェクト?を進めてきて、一区切りついたので、その動機や目的ややってみた感想をまとめておこうと思う。

 

まず動機だが、2022年の大河ドラマは渋沢栄一の「論語とそろばん」をベースにして、生き様をドラマ化しているのを見て、論語とコーチングについて結びつけてみたいと思ったからだ。

 

実際に、「論語とそろばん」を読んでいて、論語とコーチングの共通点が見えてきたので、それを論語のように言葉に紡ごうと思ったのが目的だ。

 

論語とコーチングの共通点については、以下の通りだろう。

 

論語(Lunyu)は、中国の哲学者である孔子(Confucius)の言行録や弟子たちとの対話をまとめた文献であり、コーチングは個人やグループの成長や目標達成をサポートするプロセスであり、これらの異なる文脈の中で、論語とコーチングには次のような共通点が見られる。

1. 問いかけと対話の重要性:論語には孔子が弟子たちと対話を通じて教えを伝える様子が描かれていて、同様にコーチングもクライアントとコーチの間での対話が中心であり、質問を通じて深い理解や気づきを生み出す。

2. 個別化と人間関係の重視:孔子は各弟子に合わせた教えを行い、人間関係の重要性を強調していて、コーチングもクライアントの個別のニーズや目標に焦点を当て、信頼と共感に基づく人間関係が成功に不可欠だ。

3. 成長と倫理の追求:論語は徳や倫理に関する教えを含んでおり、孔子は人間の成長と良き人間性の追求を強調していて、コーチングもクライアントの成長や発展を支援し、倫理的な原則を尊重することが重要だ。

4. 自己認識と目標設定の重要性:論語やコーチングの両方が、自己認識の向上や明確な目標設定の重要性を強調していて、孔子は弟子たちに自分自身を知ることの重要性を教え、コーチングもクライアントが自らの価値観や目標を理解し、それに基づいて行動することを促している。

 

また、賢者たちの言行録である論語は、人間としてのあり方や道徳的な原則に焦点を当てており、同様にコーチングもクライアントが望むゴールに向かって成長し、良い人間関係を築くためには、人間としての基本的な価値観やあり方が整っていることが重要だ。

コーチングにおいて人間としてのあり方が重要である理由は、以下の通りだ。

1. 自己認識と自己理解:人間としてのあり方を理解し、自分の価値観や信念、強みや弱みを把握することは、自己認識の向上に繋がる。コーチングでは、クライアントが自分自身を深く知り、それに基づいて行動するサポートが提供される。

2. 人間関係の構築:人間としてのあり方が整っていると、他者とのコミュニケーションや協力が円滑に進みやすくなる。コーチングでは、クライアントが良好な人間関係を構築し、協力して目標に向かって進むためのスキルを向上させることが求めらる。

3. 目標の整合性:ゴールを達成するための行動や努力が、個人の価値観や人間としてのあり方に基づいて整合的であるほど、持続可能で意味のあるものとなる。コーチングはクライアントが自分の目標と自己理解を整合させ、真に望む生き方に近づく手助けをする。

4. 倫理的な行動:人間としてのあり方が倫理的な原則に基づいている場合、クライアントは倫理的な判断を下し、他者との相互作用において信頼を築くことができる。これがコーチングにおいても重要な要素だ。

総じて言えることは、人間としてのあり方が整っていることが、クライアントが望むゴールに向かってより意味のある行動をとり、持続可能な成果を得る上で大いに助けになり、コーチングはこのプロセスを促進し、クライアントが自己成長と発展を達成する手助けを提供している。

これらの共通点からも、論語とコーチングは共に人間の成長や良き生き方に焦点を当て、対話や質問を通じて深い理解と洞察を得る手段として共通する側面が見られる。