(憲問第十四)
君子は其(そ)の言(ことば)の其(そ)の行(おこない)に過(す)ぐるを恥(は)ず。
【訳】
先師が言われた。
「君子は、自分の言葉が行いより以上になることを恥じる」
*孔子は弟子に言行一致の君子となることを 要望した。一般にはどうしても言が行に過ぎることが多く、かえって顔回のような不言実行型の人を君子と目した。従って、弁説が巧 みで秀才型の子貢や宰予を君子と目さなかった。 論語には「巧言令色鮮なし仁」が二か所にあり、「剛毅木訥に近し」もある。
<論語が醸すコーチング>
【言の行に過ぐるを恥ず】言うこととやることが食い違う人は、人からの信頼が得られないので、コーチはクライアントの言うこととやることに違和感を感じたら、そのことを率直に伝えて、どうすれば良いのかを自分で考えられるようにサポートしている。