【其の位を出でず】(憲問第十四) | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

いつも話を聴く姿勢であり続け
いつも相手を認めることを忘れず
人として生ききることを目指している。
つねにコーチであるために、一期一会一日一日を大切に歩んでいます。

(憲問第十四)

曾子曰わく、君子は思うこと其(そ)の位(くらい)を出(い)でず。

 

【訳】

曾先生が言われた。

「君子は、自分の職分以上のことは考えないものだ」

 

*曾子も役職についたこともあるので、自己の体験から発した言薬であると思うが、内容は上段と軌を一にするものである。それぞれ自分の職務に熱中しているので、みだりに容瞭することはかえって越権ととられ全体の調和を乱し、互いに不調をも生ずることにもなるので心すべきであると教えた。

 

<論語が醸すコーチング>

【其の位を出でず】成果が得られるときは自分にできること以外のことを考えていないので、コーチはクライアントが自分以外の誰かの役割や行動を批難していたら、責任をクライアントに引き寄せ、クライアント自身にできることを探せるようサポートしている。