(憲問第十四)
子曰わく、君子は上達(じょうたつ)し、小人は下達(かたつ)す。
【訳】
先師が言われた。
「君子は天理に従って向上し、小人は人欲に従って下落する」
*人は天のはたらきによってこの世に生まれて来たので、その性は大きく異なるわけではないが、環境と教育によって雲泥の差が生ずるのである。そこで神仏の方に向かうか動物の方に向かうかによって君子と小人が別れるのである。
<論語が醸すコーチング>
【君子は上達し小人は下達す】君子は天理に従って向上し、小人は人欲に従って下落するので、コーチはクライアントのゴールが天理と人欲のどちらに向いているかを問い、クライアント自身が人欲に従っていることに気づけるようサポートしている。