(先進第十一)
(子)曰わく、未(いま)だ生(せい)を知(し)らず、焉(いずく)んぞ死(し)を知らん。
【訳】
先師が言われた。
「まだ自分がこの世に生まれ、生きていることもわからないのに、どうして死がなんであるかがわかろうか」
*上段を受けて、人はどうして生まれ、どうして生かされているかを知れば、自らの死を知るであろう。生死は昼夜のようなものであり、連続して変わらないゆえに、まずこの世に於て道理に叶って真実に生きることが不可欠である。
<論語が醸すコーチング>
【焉んぞ死を知らん】死がなんであるのかを理解することはできないので、コーチはクライアントに自分が生きる意味を問い続け、生きているうちにやりたいことを実現するサポートをしている。