(公冶長第五)
子曰わく、伯夷(はくい)・叔斉(しゅくせい)は旧悪(きゅうあく)を念(おも)わず。怨(うらみ)是(ここ)を用(もっ)て希(まれ)なり。
【訳】
先師が言われた。
「伯夷・叔斉は、たとえ旧い悪事があっても永く根に持つことがなかった。だから人から怨みを受けることは少なかった」
*伯夷・叔斉は殷末の孤竹君の子。兄が伯夷、弟が叔斉。
<論語が醸すコーチング>
【旧悪を念わず】上手くいかないのを誰かのせいにしなければ、人との関係がこじれることはないので、コーチはクライアントに対して、上手くいかない要因は自分にあると仮定して、自分にできることを探すサポートしている。