(公冶長第五)
子、子貢(しこう)に謂(い)いて曰わく、女(なんじ)と回(かい)と孰(いず)れか愈(まさ)れる。対(こた)えて曰わく、賜(し)や何(なん)ぞ敢(あえ)て回(かい)を望(のぞ)まん。回(かい)や一(いち)を聞いて以(もっ)て十を知る。賜(し)や一を聞いて以(もっ)て二を知る。
【訳】
先師が子貢に話しかけられた。
「お前と顔回とどちらが勝れていると思うか」 子貢が答えた。 「私はどうして回と肩を並べることができましょうか。回は一を聞いて十(全体)を知りますが、私は一を聞いてせいぜい二を知る程度でございます」
<論語が醸すコーチング>
【一を聞いて以て十を知る】優れている人は一つのことを聴いて10のことを知るけど、コーチはクライアントの話を10の目と心で聴いて、自身が気づいていないこともキャッチして伝え、ゴールに向う行動をサポートしている。