(里仁第四)
子曰わく、父母在(いま)せば、遠く遊(あそ)ばず。遊(あそ)ぶこと必ず方(ほう)あり。
【訳】
先師が言われた。
「父母が生きているうちは、あまり遠くへ旅しないほうがよい。やむを得ず旅に出たときは、父母に心配をかけないように心がけることだ」
*方とは方角。行き先をはっきり明示すること。
<論語が醸すコーチング>
【父母在せば、遠く遊ばず】父母が健在なら心配をさせないに越したことはないので、コーチはクライアントの行動を父母のように見守り、感じたことを率直に伝えて、父母の存在をいつも意識できるように関わっている。