(里仁第四)
子曰わく、君子は義(ぎ)に喩(さと)り、小人は利(り)に喩(さと)る。
【訳】
先師が言われた。
「君子は義に敏感であるが、 小人は利に敏感である」
*立派な人物は事を企てるに当たり本能的にまず道義を考えるが、一般の人はまず利益を考える。物事には必ず表裏先後がある。公益事業はどこまでもまず義に仄き、次いでその裏に利を併せ考える。営利事業はまず利に仄くが、次いで義を併せ考える。事を成就するにはこの考えが肝要である。
<論語が醸すコーチング>
【君子は義に喩り、小人は利に喩る】優れたリーダーは道義に敏感であり、普通の人は利益に敏感なので、コーチはクライアントが自分の利益を優先してゴールを目指していると感じたら、感じたことを率直に伝えて、道義の視点を持てるようサポートしている。