【回や愚ならず】(為政第二) | つねにコーチであるために

つねにコーチであるために

いつも話を聴く姿勢であり続け
いつも相手を認めることを忘れず
人として生ききることを目指している。
つねにコーチであるために、一期一会一日一日を大切に歩んでいます。

(為政第二)

子曰わく、吾(われ)回(かい)と言(い)う、終日(しゅうじつ)違(たが)わざること愚(ぐ)なるが如(ごと)し。退(しりぞ)いてその私(わたしく)を省(かえり)みれば、亦(また)以(もっ)て発(はっ)するに足(た)る。回(かい)や愚(ぐ)ならず。

 

【訳】

先師が言われた。

「私は顔回と一日中話をしても彼はおとなしく聞いていて、まるで馬鹿のようだ。ところが彼の私生活を見ると、かえって私が教えられることが多い。回は決して馬鹿ではない」

 

<論語が醸すコーチング>

【回や愚ならず】相手が問いかけに答えないのは愚かなのではなく、頭の中で思考を巡らせていたり言葉を探していたりしているので、コーチはクライアントが沈黙していても答えがないと決めつけずに、クライアントの可能性を信じて、思考の旅から戻るのをじっと待っている。