(為政第二)
子曰わく、其(そ)の以(な)す所(ところ)を視(み)、其(そ)の由(よ)る所(ところ)を観(み)、其(そ)の安(やす)んずる所(ところ)を察(み)れば、人(ひと)焉(いじく)んぞ廋(かく)さんや。人(ひと)焉(いじく)んぞ廋(かく)さんや。
【訳】
先師が言われた。
「その人が何をしているのか、その人が何によって行っているのか、そしてその人がどこに安らぎを持っているのか。そういうことを観察すれば、人の値打ちはわかるものだ。したがって、自分を隠そうと思っても、決して隠せるものではない」
<論語が醸すコーチング>
【人焉んぞ廋さんや】自分を隠そうと思っても、決して隠せるものではないので、コーチはクライアントを客観的な視点で観察し、心の耳で話を聴き、どんな感情を抱いているのか、何を大切にしているのか、本当は何をしたいのか、外見や言葉に現れていなくても感じ取っている。