人を育むことは難しい。難しいからこそ、そこにやりがいと感動を覚える。
今回は、人を育むために大切にすることを語って行く。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240724/22/always-coaching/84/8c/j/o0841059515466987374.jpg?caw=800)
◯信頼と尊重
人を育む上で、まず最初に大切にしなければならないのは、信頼関係を築くことだ。これが基盤になる。
約束を守り誠実な態度で接することが信頼を築く柱になる。
そして、相手の意見や感情を尊重し、価値を認めることも太くて大きな柱だ。
異なる意見や視点を受け入れ、敬意を持って根気強く接ることにより、その人の骨格が形成されて行く。
◯コミュニケーション
次に大切なのは、オープンなコミュニケーションだ。
双方向のコミュニケーションが当たり前で、意見や感情を自由に表現できる環境を作ることを心がける。
そして、積極的に相手の話をしっかりと聴き、理解する姿勢を持ち、相手の言葉だけでなく、非言語的なメッセージも感じ取るようにする。
ここがコーチの一丁目一番地だ。
◯目標設定
明確で達成可能な目標を設定し、それに向けて行動する過程をサポートする。
失敗を恐れず、チャレンジする気持ちを忘れずに、少し高めの目標を設定する必要がある。
ポイントは、その人の興味・関心・好奇心を表出させ、目標とリンクできるとモチベーションが高くなる。
◯フィードバック
努力や成果を認めるだけでなく、コーチが感じたことをフィードバックすることは、相手の思考を深める。
自分の体験を話したり、改善点や成長のためのヒントを提供したりもフィードバックと捉えていい。
フィードバックするときは、ポジティブなものから伝えると、受け取る側が受け取りやすい。
ネガティブなフィードバックも、目的は建設的で前向きであることが伝わるように注意が必要だ。
◯自立と責任
自立を促すため、自ら考えて行動する力を養えるようにするサポートの姿勢をとることが大切だ。
過度に依存させず、自分で問題を解決する能力を発揮できるように問いかけを活用すると良い。
自分の行動や選択に対する責任を持つことを伝え、失敗も含めて結果に対して責任を持つよう働きかける。
「この問題は全てあなたが引き起こしているとしたら」ということを枕にした問いかけが有効に働く。
◯サポート
必要に応じて周囲にいる人たちが適切なサポートを提供する。
これには、アグノレッジメント、ティーチング、トレーニング、メンタリング、相談などが含まれ、何よりも、一人じゃないという感覚を相手に持ってもらえるような関わり、姿勢をとることが求められる。
◯リソースの提供
成長のために必要な情報やツール、リソースを提供する。
リソースを提供することにより、学習や成長の機会を与える。
人脈を紹介することもリソースの提供と言える。
◯ポジティブな環境
安全で安心感のある環境を整え、個人が自由に挑戦できるようにする。
成果や努力を認め、ポジティブな言葉がけを積極的に行う。
ポジティブシャワー効果で、モチベーションが高まって行く。
◯モデルとなる存在
身近にモデルとなるような人が存在していると、自ずとそれに近づこうとして行く力が働くものだ。
自らが模範となる行動を示すことで、相手に影響を与えることができる。
身近に倫理的な行動、努力、誠実さなどを実践している人がいると、自然に見習うようになることが多い。
また、憧れの人をモデルとして、それに近づけるようなアプローチも有効だ。
以上、ここまで上げたことは、人を育むために大切にすることであるが、他にも大切にすることはたくさんあるので、状況に応じて付け加えて欲しい。
これらの大切にすることを踏まえて、持続的に学び続ける習慣を生活の一部として取り入れられれば、その人は一生成長し続けられるだろう。
ということで、人を育む探究に残りの人生を注ぎたいと思う。