It's Time For Tina(Urania(F S))/Tina Louise
現在JAZZを趣味レベルで聴く人(大好きという意味)は1000人に一人の割合だと聞いたことがある。
日本の人口が約1.2億とするとJAZZ人口は12万人となる計算だが、CDのみで聴かれる方達を除くと、
その12万人のうちのいったい何%がレコードの廃盤道で精進されている方達なのだろうか。
昼飯をケチり、タバコは吸わず、酒は家で飲み、出費の話になると仙人のように存在感を消して座禅を組む。
底抜けを嫌い、ノイズに嫌悪の鳥肌を立て、珍盤入手に一喜し、聴いて一憂する。
初めて買ったレコードのつもりが三枚目だったり、聴こうと思ったレコードを探しきれず、半日すったもんだの
捜索の末、フッと随分昔に処分していた事を思い出したり。
口論になると視線をレコード棚に移してニヤリと笑う家内に、人質を捕られたような後ろ髪引かれた気分で日々戦場(仕事場)に赴く同士達よ!
愚痴はTina Louiceに聞いてもらおう。
Space Book(Prestige) /Booker Ervin
小学高学年の頃、雨で野球が出来ずくすぶっていると、『映画に行け』『絵を観て来い』と親がお金をくれた。
ジャイアンツの帽子をかぶってデパートの催し物会場や上野の美術館で
油絵や彫刻、仏像を大人の足元から顔をだして眺めていた生意気なクソガキが後のaltomanだ。
芸術品とさえ言える欧州盤ジャケットを今まで好んで買ってきた僕の感性は、
間違いなくその頃の生活が影響していると思われる。例えばこのレコードのように内容はよくても、
(僕の守備範囲としているハードバップからはだいぶ進化した演奏だけど)
オリジナルジャケットが、自分の嗜好とあわなければ全く買う気にならないのだが、
欧州盤としてジャケットを変えて装いを新たにされると、喜んで財布から現金を引き出します。
JAZZレコードに音楽以外の付加価値を見出しているような気がしますが、そこまで言うのは偉そうでしたね。
←CDで所有するオリジナルジャケット。比べてみて、どうです?
Happenings(BlueNote)/Bobby Hutcherson
自分のテーマ曲というか、何かにつけて取り出すくレコードってありませんか?
あるとき誰だかとそんな話をしているときにその人はMilesのFour&More全曲がそれだと言っていて、
「ほぉ」とひどく感心した僕なんだけど、じゃぁ自分では何かな?と振り返ってみると、
このボビハチの『Happenings』あたりが該当すると思われます。
初めて聴いた20代の頃から心の中まで無口にさせてしまうこの演奏には感服したっきりです。
最近仕事で大きな変革を迫られて、『まぁなんとかなるんじゃないの?』口では余裕を見せながらも、
実はここ2,3週間あっちゃこっちゃと動き回ってジタバタしていました。
ようやく日差しが見えてきてほっと一安心できそうな気配ではあるんだけど、ここ一番のがんばりどころでは
やっぱり自分を鼓舞しようとMaden Voyageを繰り返し聴いちゃいましたね、僕は弱っちいなぁ。
久しぶりにこのレコードを聴いての新発見は、ただ綺麗な人ってだけだった印象のジャケット女性が、
ずいぶんと神秘的な女性に成長していたことです。
えぇ、もちろん僕が歳を取って見る目が変わっただけの話なんですけどね。