Someday My Prince Will Come(Columbia)/MilesDavis
↑ステレオ盤ペラジャケ
↑モノラル盤ペラジャケ
Miles Davisのキラーチューン、『Someday My Prince Will Come』の国内初期(ペラジャケ)盤です。
ステレオ盤のペラジャケは注意して探せば見かけることはままあるのですが、モノ盤は珍しい。
『トランペットブルー』 にモノとステレオがあることからひょっとしたらと探してはいましたが、
予想通り存在しました。○ニオンで見つけたときは、『やっぱり』と小さくガッツポーズを取りました。
値段は840円。千円を切っても諭吉を大きく超えても欲しいブツをゲットしたときの喜びはいつでもおんなじ。
腰のあたりで小さく拳を握り、その大きな喜びを表現するのです。
今回のようなレコードを常識的感覚の持ち主の方がご覧になると、
『で、他の「Someday My Prince~」のレコードと何が違うの?』
と感じるようなちょこっとだけマニアックなレコードを紹介したあとの反響は、
今までの経験値から言いますと驚くほど細く薄くか弱いものなのですが、
蓼食う虫も好き好きと言いますし、『あの人とこの人は喜んでくれてるんじゃないかなぁ』と、
今までコメントを頂いた方の、見たこともない微笑ましい表情を想像しながら考えています。
これからも好きなレコードを勝手気ままに紹介をさせてもらうつもりですから、
その辺の浮き沈みと申しますか、皆さんのご期待に添えないレコードがUPされても、
『変態がまた意味不明なレコードをUPさせてるわ』と鼻で笑っていただきたいと思っておる所存であります。
モノとステレオでデザインを変えて発売する気概にも、僕はついついお金を投じてしまうのだ。
Visions (BlueNote) / Grant Green
むかしむかしオーストラリアのディスコで、背の小さな黒人女性が一人鏡の前で踊っていた
印象的なシーンをいまだに忘れられない。
野生の黒豹が水浴びを楽しんでいるかのような美しいダンスに僕はすっかり魅了されてしまい、
あたりの男達と同じく、ただ彼女を取り巻いてぼんやりと眺めているだけだった。
あの時流れていた音楽は、いつしか記憶から途絶えてしまったが、
この後期Greenの傑作、『Visions』の脂ぎった喧騒感は、あの時のシドニーの夜に通じるものがある。
誰かがこのレコードを『のたうち回る大蛇のようなFUNK』と言ったが、うまい表現をしたものだ。
裏ジャケのGreen顔面大アップには、土下座して平伏すしかあるまい。
FUNKとは?と問われたら、無言でこのレコードを差し出そう。
Bossa Nova '67(Victor)/Sadao Watanabbe
オリックスブルーウェーブの清原選手の功績をたどる2時間番組を録画して深夜観ていたら
強い『昭和』の匂いを彼に感じました。
どこかあっさりと淡白な今どきの選手にはない泥臭さが、そう感じさせたのでしょうか。
もう走れなくなるかもしれないから、と膝の手術前に病院の廊下で子供と競争するシーンはよかったなぁ・・・
昭和の香りを感じる残ったスポーツプレイヤーは、あとはキングカズくらいだな。
その昭和の感覚は、このレコードを聴くときにいつも感じていることで、
特にA面の優雅なストリングスをバックに奏でるナベサダのフルートを聴いていると、
昭和40年代初期の日本のライフスタイルが目に浮かぶように感じ取れます。
もちろんナベサダは流行を、当時一番かっこいい音楽を演奏しているんだけれど、
今の僕らの耳で感じ取れるのは、紛れもない『昭和』のテイスト。
その香りは現代社会には存在しない、暖かい、いい匂いなんだよね。
←センターレーベル中央に書かれた、
『軽音楽』の文字が微笑ましい。









