Saxophone Colossus(Metronome)/Sonny Rollins
これはスウェーデンのMetronome盤のサキコロ。
人口は日本と比べて1/10以下のわずか900万人だというのに、VOLVOやSAABだけにとどまらず、
医療機器やNOKIAなどの情報産業まで思い起こしてみれば、
スウェーデンが技術立国といわれる理由はよくわかる。
Metronome盤を例に挙げてレコードで検証してみても、
そのあたたかく分厚い音質には、おもわず立ち上がって敬礼をしたくなってしまうほどだ。
サキコロコレクター(もちろんそんな言葉はありません、造語です。)の僕が、
Metronome盤にもサキコロがあると聞いて、期待感を全身に各方面に協力を依頼して捜索をし、
念願かなって入手した渾身の一枚がこれ。
その人口数からプレス枚数は多いとは到底思えませんので、お値段も手の届く範囲の今のうち、
←右下に手書きRVG刻印が見えますか?
もちろんオリジナルスタンパー使用です。
The President (Vogue)他/Lester Young
アルコール絡みでの、失敗・失態・失言は星の数、数えだしたら枚挙に暇がない僕の経験値で
この2枚のジャケットを眺めていると、微笑ましさよりも苦笑いが自然とこみ上げてきます。
左側が絶好調で呑んだくれているまさにまっ最中で(右手に次ぎの杯を持ってますよ)、
右側は翌朝正気に戻って呆然と昨夜を振り返っている感じと言ったらちょっとこじつけでしょうか。
タバコを喫煙しているジャケットに比べて案外と登場する機会が少ないのがアルコール関連のジャケット。
女性がワイングラスを持って洒落こんでいるモノや、酒瓶を並べたマイルスのジャケットなどはありますが、
ここまでほら、なんていいますか露骨に酔っ払いを全面に押し出したジャケットって珍しくありませんか?
被写体がレスターヤングってのがまた、僕らが抱いているイメージとピッタリで、
どこもかしこもしっくりとくるから、そんな意味でも彼は噂や文献の通り奇特な人であるような
そんな気がしていますけど、皆さんはどう感じますか?
Far Away Lands(BlueNote)/Hank Mobley
67年録音の未発表音源を東芝EMIが後年発売したもの。
メンバーはいいけれど、演奏はジャケットのモブリイ同様に覇気はあまり感じられない。
そういえば、モブリイの着ているシャツは
サボイのThe Jazz Message of Hank Mobley, Vol. 2と同じモノのようだ。
ひょっとするとジャケット写真の撮影は1956年かもしれない。
だとすると、華やかなりしハードバップ全盛時にこの冴えない表情はどうしたことだろう。
ハードバップ衰退とともに表舞台から身を引いたモブリイには56年当時、
既に近未来自らに訪れるであろう避けられぬ運命を既に予感していたような、
そんな雰囲気すら感じてしまう、不器用なモブリイを愛する僕としてはとても切ないレコードです。
それにしても『Far Away Lands』なんて誰が付けたんだろう、酷いタイトルだ。




