Live (BlueNote) / Grant Green
ジャズの中ではストリングスやボーカルも聴くけれど、僕はやっぱりモダンが一番好きだし、
50年代から60年代初頭までの黄金期を思春期以降の年齢で、できれば米国で過ごしたかったと
今も半ば本気でそう考えたりしています。
(もちろん戦争とか政治的な背景は抜きにした話だけれど。)
ところがこの禿げ散らかしたオッサンだけは例外と言うか、メインストリームから大幅に路線を変えて
以降のレコードも大好きで、結構な頻度でターンテーブルに載せています。
えげつないほど強烈なインパクトで手にする者を圧倒するこのジャケットは、
観れば観るほどGreenが夢に現れてま正面から圧迫し、脂汗をかいてうなされそうな錯覚におちいる。
趣味よりも品よりも、ただインパクトを与えることだけに終始したデザイン(?)だが、
これはこれで時代にはマッチしていただろうし、カッコウのええジャケットだと思うのですよ。
とりあえず僕は、の話だけれど。
barney(Victor)/Barney Willen
中学生の時に祖父にねだった野球のグローブは、30年経った今もバリバリの現役で使い続けているし、
同世代の人達と比べても僕はモノを大切にする方だと思う、自分で言うのもなんだけど。
そんな僕がレコード蒐集でいつも感じているのは、
1972~3年頃を境に発売された以降のアルバムの保存状態が極めて悪いという事実。
大量生産大量消費の時代が始まると途端にモノのありがたみが失せたのか、
劣悪な状態のレコードが多く、中古屋で良品にめぐり合う確立が極端に下がってしまうのは残念至極だ。
ジョーダンが鬼人の活躍をするこの『barney』に国内初期盤(ペラジャケ)が存在したことに驚いた方も
多いと思われるが、発売は1962年でジャケに少し皺はあるが経年劣化の範囲だし状態に不満はない。
このレコードに限らずだけど、古い時代のレコードほど慎重に聴いて大切に保管した感が滲み出て、
前所有者~前々所有者に思いを馳せてしまうのは僕が古いタイプの人間だからなのだろうか。
昨日の新聞に、高校球児がブログで相手チイムを『昭和臭い』と罵ったという記事があった。
自分の事を言われたような気がして、ちょっとだけ哀しくなった。
Hi Voltage(Blue Note)/Hank Mobley
↑オリジナル ↑国内盤(東芝EMI)
ジャケット作りには定評のある東芝EMI。
国内盤の発売は1度だけ(でしたよね?)のこのモブリイ盤を、オリジナルと並べて比較してみよう。
(地色の赤に黒文字は相性が悪いのか少しぼやけてしまい上手にスキャンできないのが悔しい。)
仔細に眺めると色合いや写真の鮮明さに優劣を感じ取ってしまうけど、
国内盤でここまで精度よく仕上る技術と意欲は見上げたものだと思う。
コーティングもしっかりしてるし、オリジナルを所有していても不思議と手放す気がおきない。
そういえば中古店でもあまり見かけない気がします。
内容はBlue Mitchellが孤軍奮闘してる感が強く、
題名が『Hi Voltage』の割りに他のメンバーはちょっと春の穏やかな日差しの中でお昼寝中って感じ。
それでもMobleyに関しては音を出してくれさえいれば僕はそれだけで満足、特に文句はございません。



