パンプローナ② | ¡Viva ワイン!

¡Viva ワイン!

ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

パンプローナのホテルは朝食付きではなかったので、街の散策も兼ねて外へ出ました。


Viva ワイン! 夜遅くまで賑やかだった街も、朝は静かです。これがサンフェルミンの1週間は人口が倍以上に膨れ、眠らない街と化すのですからお祭りの威力ってすごいですね。


Viva ワイン! 朝も早いので(って8時ですが)、まだどこも開いていません。ここは市役所。サンフェルミンの祭りの時はここで開会宣言がなされます。みんな白い服に赤いバンダナを巻いて。開会宣言の時、バンダナを自分の前に掲げて宣言を聞くのです。


Viva ワイン!
そう、こんな感じに(2010年4月のブログの写真です)。実際は1988年だと思います。


Viva ワイン! 時は移れど、変わらない光景はあるものですね。


Viva ワイン! 朝食は、ミーハーですがカフェ・イルーニャで。こちら、ヘミングウェイも通ったカフェとして有名です。


Viva ワイン! 内部はこんな感じ。クラシックです。誰もいなくて静かだと思っていたら、この後、巡礼者(サンチャゴ巡礼)と思しき団体さんがどやどやと入ってきまして、良い時に撮りました。


Viva ワイン! 朝食はクロワッサンとコーヒー(カフェ・コンレチェ)。フランスに近いせいか、クロワッサンがとても美味しかったです。スペインのコーヒーですが、普通にコーヒーをたのむとエスプレッソになります。正しくはカフェ・ソロ(cafe solo)というのですが、たまにすごく粉っぽいのが出てきます。これに少しだけミルクが欲しい時は、コルタード(cortado)と言って注文します。そして、ミルクたっぷりの、いわゆるカフェ・オ・レ(これはフランス語ですからね)はカフェ・コン・チェ(cafe con leche)と言ってたのみます。lecheはミルク、conは英語のwithです。


スペイン人の多くは、このカフェ・コン・レチェ、又はチョコラテと呼ばれるココアの数倍どろどろ状態のものに、クロワッサンやらビスケットやらをたっぷんと浸して食べます。クロワッサンなど、このサクサク感が美味しいと思うのに、何故でしょうね。以前は1袋が15gくらいの砂糖がついてきたのですが、最近は8gくらいになりました。いずれにせよ私は使わないのですが、カフェ・ソロにもみなさんたっぷりお砂糖を入れて飲みます。


あ、もうひとつ。カフェ・ソロにアルコールを足して飲むカラヒージョというコーヒーの飲み方があります。アルコールはアニス(八角のような香りの実を入れた蒸留酒)、パチャラン(コケモモ入りの蒸留酒)、オルホ、ウイスキーなどなどお好みで。アニスもお酒で飲むのはあまり好きではないのですが、アニスのカラヒージョは好きです。


Viva ワイン! カフェ・イルーニャ、1888と創立であると思われる年号が刻まれていました。このイルーニャというのは、バスク語でパンプローナの事なんです。


この日にバスクに移動をするのですが、バスクはスペイン語でパイス・バスコ(pais Vasco)と呼ばれます。直訳するとバスク国。国と呼んでしまうところがすごいです。ピレネーを挟んでフランスにもフレンチ・バスクの人々が住んでいます。バスク語はラテン語とは全く別の言葉で、文法も異なるそうです。バルセロナを中心としたカタルーニャではカタラン語が話されていますが、フランス語をローマ字読みしたような感じで何となく意味が分かりますが、バスク語はさっぱり分かりません。今でもETA(エタ)と呼ばれる組織(バスク祖国と自由)がバスクの独立を目的として、過激なテロ活動を行っているようです。


この日はスペインとフランスの境にある町、オンダリビア(これはバスク語で、スペイン語はフエンテアビラといいます)のホテルを予約してありました。移動距離も長くはないので、一旦ピレネーを超えてフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ボー(Saint Jean Pied de Port)に立ち寄ってからオンダリビア入りをする予定にしていました。サン・ジャン・ピエ・ド・ポーは、サンチャゴ巡礼の出発点でもあるのです。


ところがTomTom(GPS)の入力ができないばっかりに、Francia(フランスのこと)の標識に従って走ったら、直接オンダリビアに連れて行かれてしまいました(泣)。


という訳で、次回はフランスとの国境の町、オンダリビアに続きます。