パンプローナ① | ¡Viva ワイン!

¡Viva ワイン!

ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

皆さんはパンプローナというと何を思い出すでしょうか?毎年7月初旬に行われるお祭り、サンフェルミン、又の名を牛追い祭り。ヘミングウェイの小説、『陽はまた昇る』でもこのお祭りが紹介されていることもあり、毎年数多くの外国人も集まってくるそうです。


実は私も20年以上前にこのお祭りを見に行っておりまして…。前にアップした記事がありますので、ご興味ある方はこちらもご覧下さい。

-パンプローナ(前編)

-パンプローナ(後篇)

このお祭り、多分、今でも同じような感じだと思います。


Viva ワイン! TomTom(GPS)なしでワイナリーからパンプローナまで移動しないといけなかったのですが、途中のウエスカまでペペが先導してくれました。ウエスカから北上し、ハカという町からパンプローナまで、エンリケが言うところの「最後の金をつぎ込んで」つくった高速道路があるはずでした。


高速があったことはあったのですが、開通しているのはところどころで、どうも金のつぎ込み方が足りなかったようです。高速に少し乗るとロータリーで一般道に誘導され、一般道を走っていると高速の標識が出るので又乗るといった感じでした。後半の30kmくらいは前から出来ていたようで、パンプローナの町に入ることができました。


ワイナリーからの距離は150kmくらいでしょうか、4時半にワイナリーを出て、時速80km平均で走ったとしても2時間はかかります。パンプローナ市内には順調に来たのですが、ホテルの場所に辿りつけない。


TomTomが作動していないこともあり、ホテル探しは至難の業でした。観光に便利だろうと思い、私が予約したホテルはパンプローナの旧市街、カテドラル(大聖堂)近くだったのですが、車で旧市街に入ろうとすると一方通行が邪魔をしてどうやっても中に入れません。市の中心部で2時間近くウロウロしていたでしょうか。


一度ホテルに電話を入れたのですよ。私が持っている携帯は日本のなので、スペイン国内でスペインに電話をするにも国際電話になるのです。お金がかかっても仕方ない、と思い電話をして、どうやってホテルに行ったら良いかと聞くと、ホテルのレセプションの兄ちゃん、警察で聞きなさいと、と~っても親切に教えてくれますよ~って。ふざけんじゃねーっつーの!まずは警官を探せってゆーのか、おーまーえーーーー!


あまりに疲れたので、闘牛場近くのバルの前に車を止めて、バルのおっちゃんに聞きましたよ。おっちゃん、うーん、それはとても難しいと…。何でも、旧市街には車が乗り入れ出来なくなっているので、だから一方通行がやたらとあるらしいのだ。私が行きたいホテルに行くには、旧市街の外側からぐるっと回って、お城に続く道を上れと。ホテルの兄ちゃんより100倍親切なアドバイスを下さいました。


そうか!そうなのか!それから旧市街の外、川が流れているのですが、その川の近くまで行くとホテルの標識を発見。え!?まさかこんな道を行くの?車がすれ違えない程細くて、石作りの門を3つ程超えると何やらちょっとした広場に出ました。近くの人にホテルの場所を聞こうと車を降りて歩きだしたところ、ホテルのガレージを発見。部屋に入ったのは9時近くなってからでした。


チェックインの時に、さっき電話に出たのは君なの?とレセプションにいた兄ちゃんに聞くと、僕じゃないけど、僕の同僚が出たよ~って、お前なぁ、隣で聞いてて警察で聞けっていうのはおかしいと思わなかったのかよ!と思ったのですが、とっても疲れていたのでこれ以上のエネルギー消費は止めにしました。


せっかく観光しようと思って旧市街のホテルを取ったのに、全然観光できないじゃん!


Viva ワイン! とにもかくにも疲れ果て、でも、街に繰り出してuna caña(生ビールのことですよ~)で喉を潤しました。つまみはタコとイワシとエビのピンチョ。


Viva ワイン! 勿論ワインもいただきましたよ。お昼にマシアでお腹いっぱい食べたのでお腹はすいていなかったけれど、地元ナバラのワイン、イヌリエタのクアトロシエントス(クリアンサ)を。


今回の出張は、ワイナリー訪問の他、スペインの北にあるバスク地方、カンタブリア、アストゥリアスの各地方を回るという目的もあったので、当初は一気にバスクに行ってしまおうかとも思っていたのですが、ちょっと距離がありすぎると、途中のパンプローナに宿を取った訳です。でも、こんなことならワイナリーの近くに泊って、次の日に一挙にバスクに行けば良かったなぁと。でももう後の祭り。


Viva ワイン! 参考のためにスペインの州区分地図を載せました。マドリードからアラゴン州に入り、バルディサベナ・ボデガとぶどう畑を見て、現在はナバラ州にいます。


お疲れちゃんのパンプローナ、次の日に少しだけ観光もしましたのでそれは次回に。