バルディサベナ・ボデガス③(DOソモンターノ) | ¡Viva ワイン!

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ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

ぶどう畑を見終わってから、食事に連れて行っていただきました。ブログに載せるからと一言断れば済むことなのですが、スペインの方と食事をしていて料理の写真を撮るのって、ちょっとはばかられるのですよね、この私も。ですので、料理の写真はありません。


連れて行っていただいたのは、ワイナリーから車で10分ほど走った所。試飲をしている時に、隣の農家が食堂をやっていて美味しいんだ~とペペが言っていたのですが、隣といってもワイナリーの周りは何もありませんからね。マシア(masia)と呼ばれる、多分、この呼び方はスペインでもカタルーニャやアラゴン地方独特だと思うのですが、一戸建ての農家で食事ができるのだそうです。


あ、そうそう、食事の前に…。ぶどう畑からワイナリーに戻る途中、街を通過したのですが、ペペがここのチョリソはとっても美味しいからお土産に持って行きなさいと肉屋に寄って買ってくれたのです。日本は肉類の持ち込みが禁止されていて、税関で見つかると没収されるんだよな~と思いつつも、ペペの行為を無に出来ず、ありがたくお受けすることにしました。税関での結果は聞かないでください。


Viva ワイン! 店内で。ペペに写真撮ってもいいかな?って聞いたら、勿論OKだって。ペペはここの店の人じゃないんですけどね。もっとも、ペペに聞いた私も私?


Viva ワイン! 何故に写真を撮りたかったか、これでお分かりになりましたか?そう、こちらの肉屋さんでコホン・デ・ガトの赤を売っていたからなんです。


肉屋でワインを売っているって良いですよね~。お肉を物色しながら、料理に合うワインを選べちゃうんです。日本だと多分酒税法の関係で、肉屋が酒類取り扱い免許を取得するのはちょっと難しいだろうな~と思います。でも、とっても理にかなっていると思いませんか?日本でもこういう所を緩和して、ワイン人口を増やしていってほしいですよね。


Viva ワイン! おまけ。チョリソの支払いを手持無沙汰に待つペペと、肉を物色するSGさん(右端、画面で切れてるかも)。


Viva ワイン! さてさて、連れて来ていただいたマシアはこんなところ。どこにもレストランも何も書いていない、普通の農家です。2mのエンリケはここに良く食べに来ているらしく、いわば常連なのだそうなのですが、まずメニューがない。でも、彼曰く、今まで一度も同じ料理だったことはないと。とにかくお腹いっぱいにして帰してくれるそうなんです。


Viva ワイン! 人ん家の納屋を勝手に開けて、ほれ~とペペ。鴨さん、こんにちは。鴨料理出るのかな。


Viva ワイン! ニャンコ(もっといたけど近づいたら逃げられた)。


Viva ワイン! ワンコは逃げません。


Viva ワイン! ここの農家、入口にはこんな立派な紋章が。紋章の下を良く見るとANO1724と読めます。1724年につくられたということなのでしょう。あなどるなかれ、歴史ある農家のようです。


ワインは試飲の残りを持ち込みに。お料理はですね、農家で作っている野菜のサラダ、トマト、タマネギ、レタス、アスパラなどなど。新鮮で美味しかったです。それからトルティージャ(スペインオムレツ)。飼っている鶏の生みたての卵を使ってつくるからでしょうか、卵の味がとっても美味しい。エンリケが、ここのトルティージャを食べたら、バルのなんて食べられなくなるよと言っていましたが、ホント、その通り。それから鶏のオーブン焼きが食べ切れない程出ました。大皿に山盛りで来たのを4人で食べたのですが、食べ切れず。この日はいらっしゃらなかったのですが、こちらのお奥様がペペの事を気に入っていて、いつもペペにもっと食べろ、もっと食べろを進めるのだそうですが、彼女がいなかったせいかペペの働きが悪く残してしまいました。


Viva ワイン! 唯一、料理(?)の写真です。ここの地方独特のパンだからとペペに言われ撮りました。別に何の変哲もないパンでしたが、彼ら、「おらが村の」というのが大好きなんですよね~。


デザートを食べ、食後にオルホ(ぶどうのカス取りブランディー)を少々。オルホ、フランスでマール、イタリアでグラッパと呼ばれているものと同じです。


私はずっとペペのことをペペと書いてきましたが、彼の本当の名前はホセといいます。しかし何故かホセの愛称(スペイン語でディミヌティーボdiminutivo)はペペなんですよね。他にはフランシスコのことをパコ、エンリケもキケと呼ばれることが多いです。


日本には愛称はないの?というので、名前の次に「ちゃん」づけするのが一般的だよ~というと、エンリケが、おお!CHINCHAN!と。そう、スペインで『クレヨンしんちゃん』は『CHINCHAN』という名前でTVで放映されているんです。そうそう、たとえばCHINCHANの本名はSHINNOSUKEだけれども、SHIN(スペインでは何故かCHINに)にCHANをつけて呼ぶんだと教えてあげたら、とっても喜ばれました。きっと今頃(既にかな?)、彼は友達にCHINCHANの由来を得意気に説明していることでしょう。


2時過ぎから食事を始めて、4時半近くまでマシアにいたでしょうか。


Viva ワイン! 食事が終わってからマシアのぶどう畑を見に行きました。見にといってもマシアに隣接しています。ここの農家で使う分だけのぶどうなのだそうです。余談ですが、料理は本当に美味しいんだけれど、ワインはとてもいただけないとペペ。だから持ち込んだのか~と納得しました。


実はこの日、パンプローナのホテルを予約してありまして、車を運転しなければいけないSGさん、ゆっくりワインが飲めませんでした(とはいえ、飲んでいましたけれどね、最後のオルホまで)。スペインも道交法が改正されて、アルコールを摂取して運転して良いパーセンテージがぐっと低くなったのだそうです。


ペペは何を根拠で言っているんだか、ワインだけを飲むからいけないんだ。こうやって食事をしながら飲む分には何も問題ないと。エンリケはエンリケで、検問に合ったら検査の前に何度も息を吸えば大丈夫だよと。こんなんでいいんかい、若者よ。


とはいえ、我々はもう出掛けないと、夜遅くにホテルに着くのはイヤだからとお開きになったのですが、TomTom(GPS)の設定の仕方が分からないからペペに入れてもらおうと思ったら、何と、これ、ドイツ語だよ、とペペ。ギョエ~(プルさん、使ってみました)、ドイツ語のガイドで入力して英語でしゃべるのかよ、こいつ!結局、ペペもエンリケもTomTomの設定が出来ずに、せっかく一日12.6ユーロも出してレンタルしたカーナビは役に立たず。サラゴサまで帰るペペが、途中のウエスカまで先導してくれるというので、そこまではOKだったのですが…。ウエスカから北に位置するハカからパンプローナまでは、「最後の金をつぎ込んで」(エンリケが言った)作った高速道路があるから2時間くらいで着くよと…。実は2時間どころか、その倍以上かかって着いたのですが、その話は後ほど。


Viva ワイン! 最後に又、身長差のあるこんな写真を。


ペペ、エンリケ、色々とありがとうございました。コホン・デ・ガトの新ロットの到着が楽しみです。