バルディサベナ・ボデガス②(DOソモンターノ) | ¡Viva ワイン!

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ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

ぶどう畑は、ワイナリーの近く(といっても結構広範囲)に点在していましたので、ワイナリーの車で移動しました。


ひとつひとつの畑は決して広くはありませんけれども、手入れが行き届いていて、作り手の意気込みが感じられる畑でした。


今回の記事はワインも食べ物もなくぶどう畑ばかりなので、ご興味ないかたは退屈だと思いますが、へぇ~、ワインってこういうぶどうから出来るんだ、ワインって農産物なんだ、と思っていただける方がひとりでも増えて下さればこんなに嬉しいことはありません。


しかーし、悲しいかな、既に記憶のかなたに行ってしまった案件もあるので…、エラそうに語れませんが、ちょいとお付き合い下さいませm(u_u)m。FBにもリンク貼ってるんで、リアルに私をご存知の方、あのオバちゃん、いよいよおかしくなったかって思ってもいいけどコメント入れないで下さいね(ゲロゲロ)。


Viva ワイン! まずはこちら。ワイナリーの建物の前にありました。まだ植えて1年、もしくは2年というモリステルというぶどうです。前の記事で試飲した、ピレネーがエチケットになっているラモリステルというワインに使われている品種です。スペインにはモナストレルという種類のぶどうもあるのですが、名前が似てるんで同じ様な種類なのか聞いたところ、モリステル種は他には類がない、DOソモンターノでもピレネーにほど近い地域でしか栽培されていないとの回答がありました。


Viva ワイン! 上の画像のアップです。まだ、ちびっこいぶどうの木が、一生懸命ツルを伸ばしているのがおわかりになるでしょうか。あれ?アマポーラも一緒に植えたの?と聞く私に、自然に生えてきたんだよ~と、ペペ。小麦畑にアマポーラが群生を生している光景は何度も見たことがあったのですが、ぶどう畑にまで来るとは!アマポーラ、恐るべし。ちなみに、アマポーラ、日本名はひなげし、英語ではポピーだと思います。間違っていてはいけないと思うので、調べてね。


Viva ワイン! このブログは私の防備録でもありますので、土壌の画像も。ぶどうを栽培するにあたって、土壌も大事な要素のひとつなんです。モリステル種の土壌です。


Viva ワイン! あっちゃっちゃー、忘れておりました。ペペがぶどうの葉の写真を撮れと、自分の手で葉を押さえてくれていたんでした。この時は正直いって、ぶどうの葉なんてたいして変わらないんじゃないの~と思っていた自分ですが、その後、自分の発言を否定することになりました。これはモリステルの葉。


Viva ワイン! まだ樹齢は若いけれど、元気に実をつけていました。モリストレルのぶどうの子供です。


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Viva ワイン! モリステル種を見て、次に向かったのがカベルネ・ソーヴィニオンの畑です。ここに写ってはいないのですが、実はこの畑の隣は小さな墓地でして…。でも、ぶどう畑の隣で安らかに眠れるのなら、それは素敵なことだと思いませんか?


Viva ワイン! 上のモリステルの畑と比べると、明らかにぶどうの木の幹が太いことがお分かりになると思います。


Viva ワイン! こちらも可愛い実をつけていました。もうしばらくしてから、一つの幹に付ける房を餞別していきます。手作業で行うので、大変な仕事量だと思います。


Viva ワイン! カベルネ・ソーヴィニオンの葉です。モリステルは何となくのっぺりした感じですが、カベルネは切り込みが深いです。


Viva ワイン! 実の赤ちゃんのアップ。半分以上が捨てられてしまうなんて可哀想ですが、良いぶどうの実を付けさせるには仕方のないこと。昨年、栃木にあるココファームに行った時、この捨てられた実をピクルスにして出して下さいました。あれ、美味しかったなぁ…。さすがにスペインでそんなことをやっていたら膨大な量と手間で大変ですけれどね。


Viva ワイン!ところどころ木がないのは、ダメになってしまった木を抜いたのだとか。又、植えるそうです。自分の歯を想像してしまった私。植えられると良いですけれどね(笑)あ、でもインプラントがあるか~、歯科医の知人曰くやめた方が良いそうですけれど。


Viva ワイン! カベルネ・ソーヴィニオンの土壌。石ころが多い砂地です。


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Viva ワイン! カベルネの畑から車を走らせること30分以上。とっても見たかった地ぶどう、コホン・デ・ガト種の畑に到着しました。山の斜面にある畑で、イノシシが畑を荒らしてしまうそうで、畑の回りには鉄線が張ってありました。


Viva ワイン! 何となくワイルドな気がするのは私だけでしょうか。


Viva ワイン! ペペが葉の写真を撮れと、葉を持ち上げてくれました。前の2種類のものと明らかに違います。まず大きい!


Viva ワイン! ピレネーの裾野の山々が見えます。この場所からカタルーニャまではすぐだそうで、アラゴン州も広いなあと思ったのでした。


Viva ワイン! コホン・デ・ガトの土壌です。太陽の位置が後ろなので私が写り込んでしまっていますが…。カベルネの土壌より若干粘土質かなぁ、見た目だけなので分かりませんが。


Viva ワイン!実はこれ、バルデサベナ・ボデガのコホン・デ・ガトの畑の隣の畑なんです。珍しい品種の地ぶどうの畑なのに勿体ない。手入れをすれば良いワインが出来るのに…。エンリケのお父様が地主に売ってくれるように交渉中なのだそうです。バブルはじけちゃったから地価も下がっているだろうし、地主も首を縦に振らないとか。お金も大事だけれど、これではぶどうが可哀想ですよね。


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最後に向かったのは、コホン・デ・ガト(ワインの名前の方)の白のぶどう品種、ゲヴィルツ・トラミネールの畑です。


Viva ワイン! ゲヴィルツ、ドイツが原産国なのですが、スペインでも標高の高い所でしか栽培されていないようで、私がゲヴィルツの畑も見たいとペペに言った所、ちょっと待って~と、畑の場所をエンリケに電話で聞いていました。


スペイン語でコマルカ(comarca)というのですが、狭い地域のことで、例えば山一つ越えると気候が微妙に異なったりします。そのコマルカにもっとも適した品種のぶどうを植えて栽培すること、これがワイナリー農家の基本です。


Viva ワイン! ゲヴィルツ君、初めて出会いました。枝も結構伸びていましたね。


Viva ワイン! 実は私、ゲヴィルツの葉のアップを撮り忘れておりまして(汗)、これが一番葉が大きく撮れているかな?


Viva ワイン! こちらの畑も山の斜面に沿って整備されていました。


Viva ワイン! ゲヴィルツの土壌です。ここも石ころまじりです。


Viva ワイン! ここには、今までの3種にはなかったものが…。幹の下の方にパイブが通っています。これはどうしても必要な時に水を少しだけ撒くのだそうです。たくさんではなく、ほんの少し。


もともと、ぶどうは水の多いところでは甘く良い実をつけないといいます。水分欲しさに根が地中深くに入り込んで、そこから吸い上げる水分と一緒に、ミネラルなどの養分を吸い上げ、それがぶどうの味、如いてはワインの味にも影響してくるのです。


ゲヴィルツ種はドイツが原産の種類、雪も多いドイツなので水分が必要なのでしょう。


Viva ワイン! このパイプの点検も定期的にするそうで、ひとつ手間がかかるヤツですね、ゲヴィルツ君。


Viva ワイン! 最後はのどかな画像を。


この4種類のぶどう畑、所要時間は移動も含めて2時間半くらいでしょうか。とっても勉強になりました。特にピレネーのコマルカの気候を把握して、それに合った適切なぶどうを育てること。品種のデパートといわれる、DOソモンターノならではだと思いました。


今回のスペイン、連泊がなかったからか、思った以上に疲れておりまして、今頃になって時差ぼけが出てきました。夕方から猛烈に眠くなり、夜9時には眠ってしまうと1時頃に目覚め、そのまま朝を迎えるというヤバいパターンになっておりまして、結果、いつも眠いです。そろそろ体内時計も日本時間に戻ってくれないと困るのですが、スペイン時間の体も捨てがたいし…などと戯言も言っていられませんね。


この畑の記事さえきちんと書ければ、出張の大半が終わったようなものなので、とりあえず満足しています。本当は、こちらの記事はさっと書いて、ホームページにリンクさせているブロクに詳しく書こうと思ったのですが、とっても無理だったので、もう1本のブログはこちらの記事を転記させようと思います。


食べ物もワインもない記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。