過去の記憶を鮮明に描く人の文章を見ると

自分が刻み込まれた記憶をうまく言葉にできないことに気づく

どんなに綺麗な出来事も手垢で汚れてしまう


膨大な記憶の中の引き出しを

うまく使いこなすことができないのだ きっと

整理整頓をすることができない僕は

記憶の中も散らかっているのだろう


何もかも自分の身体の不都合のせいにする

そうすることで 僕は逃げ続けてきたんだ

うまい言い訳を思いついたものだ

嘘ばかり上手くなっても 日々は過ぎていくというのに


紡いでおくべき出来事を

ほったらかしにしてきたことを悔いる

ごめんな 僕の青春の日々



誰かの為に生きていこうかな

自分自身の譲れない所だけを守り抜いて

他は誰かのために尽くして生きる


自分自身で道を切り開いていこうなんて

そんな前向きなことを僕にはできないと思うから

誰かが喜ぶ姿が とても幸せだと感じるから


高校時代の親友たちと気ままに旅をする計画

一緒にアイデアコンテストに応募してみようという計画

誰かが声を出して それについていくというスタンス

自分から何かをすると 疲れてしまうから

魅力のある人間についていき 自分の力を生かす

そんな生き方もいいかなって思う


自分の声は文章という形で表現できる

誰かに影響を与えようなんて大それたことは思わない

ただ 少しだけでも僕の声に耳を傾けてくれる人がいれば満足

それだけで僕はいいと思うんだ

過去のことを鮮明に思い描くことができない

幼かったあの頃の夏の日の思い出とか

1年前の夏休みの日常とか

最近のようなのにもう何年も経ってしまっている

そんな一つ一つの記憶を言葉にすることができない


小学生の頃に夏休みの一行日記的なものを書く時も

ほんの一週間サボっただけで 思い出すことができなくなる

すべてを忘れてしまったわけではないのだけど

詳細な部分を思い描くことができない

故に 生々しい文章を書くことができない


僕の文章は死んでいる

そこにはリアルが存在しない

リアルに見えるものは虚構だ

頭の中で描いた想像でしかない


空想を生々しく描くこと

それもまた才能だと思う

だけど 僕に本当にそれができるのか

この晩夏中の課題のひとつだ