イタリアでは、あるチーズを担保に銀行でお金を借りることができるんです!
何というチーズだと思いますか?
イタリアチーズの王様と称される【Parmigiano Reggiano パルミジャーノ・レッジャーノ】です。
銀行の熟成庫に持って行くと、相場の8割ほどの金額を貸してくれるのだそうです。
パルミジャーノ・レッジャーノは、熟成期間が長く商品化して換金するまでに時間がかかるため、その間の人件費や原料費などをまかなうために始まったとのこと。
なんでも、銀行にはチーズの品質チェック係がいるんですって!
パルミジャーノ・レッジャーノは、アミノ酸の結晶があり噛めば噛むほど美味しさが広がります。旨味好きの日本人が大好きなタイプだと思います。
《 パルミジャーノ・レッジャーノの製造方法》
① 前夕の牛乳を静置分離させて部分脱脂した乳と朝の乳を混ぜて温める。スターターには、前日のホエイを使う。
② レンネットを入れて凝固させる。
③ スピーノというチーズハープでカード(生地)を米粒大にカットする。
④ 撹拌しながら温度を上げる。(クッキング) カードが底に沈んだら、その塊を布に包み釜の中に吊るす。
⑤ 締め付け自在のモールド(型)に布ごと入れ、太鼓型のチーズを作る。
⑥ 飽和食塩水に20〜25日間浸漬する。(ブライン法)
⑦ ブラッシングして熟成させる。
《パルミジャーノ・レッジャーノを使ったおすすめメニュー》
☆ そのままおつまみに!
アーモンドナイフでかち割りにしてそのままいただく。
☆ パルミジャーノ・レッジャーノに生ハム、ルッコラを添えてバルサミコ酢をかけていただく♬
☆ パルミジャーノ・レッジャーノのカツレツ!
パルミジャーノ・レッジャーノをすりおろして粉状にし、豚ロース肉にまとわせる。小麦粉、とき卵、パン粉を付けて揚げる。
☆ パルミジャーノ・レッジャーノのクルスティヤン!
パルミジャーノ・レッジャーノをすりおろしパプリカパウダーを加えて混ぜる。直径5〜6センチのピザ状に薄く広げてフライパンで焼く、チーズが溶けてこんがりしてきたらワインの瓶などにのせてカーブをつけ冷ます。
【 Parmigiano Reggiano 】
* 原産国・・・イタリア エミリア・ロマーニャ州、ロンバルディア州
* 乳種・・・牛乳(部分脱脂乳)(無殺菌乳)
* タイプ・・・加熱圧搾タイプ
* 形・・・太鼓形
* 重さ・・・30㎏〜
* 固形分中乳脂肪・・・32%
* 外観・・・ブラッシングで作られているモルジュの外皮。茶褐色で厚い。組織は、薄茶に近いクリーム色。白い粒々が点在している。
* テクスチャー・・・食感は、噛み応えのある生地でザラッとした感じ(アミノ酸の結晶 チロシン)もする。触感、弾力はなく固く引き締まっている。ぼろぼろ粉状になる。
* 風味・・・香りは、ミルクやトロピカルフルーツ。味わいは、濃厚なコクと旨味を感じる。嚙みしめるほどに、旨味が増す。余韻も長い。
* 飲物・料理・・・王様つながりでBarolo。トスカーナの赤ワインなどフルボディ タイプ。ビール。そのままかち割りにしていただく。粉状にしてサラダやパスタ料理に。薄く削ったものを、カルパッチョのトッピングに。
パルミジャーノ・レッジャーノのようなハードタイプのチーズは、ソフトタイプのチーズに比べてカルシウム含量が多いです。 また、長期熟成によりたんぱく質や脂肪が良く分解されている為、ソフトタイプチーズよりも消化吸収が速いんです!
柔らかいチーズの方が、消化吸収しやすいと思ってしまいますよね〜。
さらに! 虫歯予防効果もあります!
硬いチーズを食べると、抗菌物質を含む唾液の分泌が多くなり、歯のエナメル質溶解が抑制されます。
スーパーなどで見かけたら、ぜひお試しになってみてください♬