今回紹介する映画は『永遠の門 ゴッホの見た未来』。
天才画家ゴッホを演じた主演俳優は、『最後の誘惑』でイエス・キリストを演じたウィレム・デフォー。
本作の物語の中にも聖書のイエスの話が登場します。
映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』予告編
2018年の作品で、監督はジュリアン・シュナーベル。
他の出演は、2010年代の『スター・ウォーズ』三部作のオスカー・アイザック、『ドクター・ストレンジ』のマッツ・ミケルセン、『007 慰めの報酬』のマチュー・アマルリックなど。
今回は、物語の中で心に響いたゴッホの言葉を紹介します。
南フランスのアルルへ移住し、アトリエとして借りた「黄色い家」で生活しながら自然の美を精力的に描き続けたゴッホ。
一時期を共に暮らした画家のゴーギャンとの会話で語った言葉。
自然を見ると、
すべてを結びつける絆がより鮮明に見える。
エネルギーの振動が、神の声が。
狂人扱いされ拘束されたゴッホの元を訪れた牧師に、ゴーギャンと話したときのように「自然」と「神」ついて語った言葉。
神は “自然” であり、自然は美しい。
画家になる前は神に仕える聖職者になろうとしたと話すゴッホ。
牧師に「未来の人々のために、神は僕を画家にした」と話したあとで、イエスが語った例え話を引用したような言葉。
人生は種まきの時で、収穫の時ではないという。
物語の終盤、交流のある医師の絵を描きながら語りかけた言葉。
天使は悲しむ者の近くにいる。
そして病は時に人を癒す。
37歳の若さでこの世を去り、生前はその絵がまったく売れなく貧しかった天才画家のフィンセント・ファン・ゴッホ。
本作で描かれたその死については監督独自の解釈だそうだ。
この物語の中のゴッホの言葉で私の心に一番残ったのは「人生は種まきの時で、収穫の時ではない」という言葉。
この言葉の本当の意味を理解するときが、この世を生きるすべての人にいずれ訪れるだろうと感じた言葉でした。
偉大な人物とは、この世の社会では理解されないのだろうか。
牧師との会話で聖書のイエスの物語を例にして、自身の人生について感じることを語ったゴッホの姿が心に残る作品でした。
では今回の曲は、キャリー・アンダーウッドが歌う聖歌のカヴァーで『Softly and Tenderly』。
Softly And Tenderly / Carrie Underwood