夜明けの口笛吹き♪ -5ページ目

真の伝説へ…。

今回はRAMONESの『END OF THE CENTURY』を紹介します。
RAMONES…どれだけ賛辞を贈っても足りない…何度聴いても飽きるどころか、毎回新鮮な感動がある。
マッシュルームカットが伸びた髪、ライダース、破れたジーンズ…そのスタイルを維持する事を、メンバーに半ば強制していたのは、ギターのJohnnyだったらしい。他のメンバー(特にDee Dee)なんかは、もっとお洒落な格好をしたかったらしい。
でも結果的にそれが、彼らのスタイルとして認知された。ギターソロが弾けなかったので、コードカッティングで押し通すスタイルが完成。結果的にそれが、3コードのパンクロックの一つのスタイルを産み出す。
どこまでが計算で、どこまでが結果論かは解らないが、やはり彼らがパンクロックのスタイルを創ったのだ。彼らのスタイルを真似るのは簡単だが、『RAMONESサウンド』というのは、やはりJoey,Johnny,Dee Dee,Markyという、この頃の四人でしか成し得ない。
初期メンバーのTommyもいるが、やはりMarkyが加入して以降、彼らのサウンドスタイルが固まったと、個人的には思う。ロックンロールはリズムが要。特に、ドラムスが重要なのだ。
彼が加入して以降の音と、それ以前とでは、その差は歴然。このアルバムで言うと、『ROCK'N ROLL HIGH SCHOOL』など、一聴するとシンプルな8ビートだが、これこそMarkyビートともいえる、彼独特のスタイルである。本人曰く、手首のスナップが重要だそう。
これが意外と、体力を使う大変なものらしい。

このアルバム、Phil Spectorプロデュースで有名だが、個人的にはそういう事はあまり関係ないと思う。
RAMONESの音というのは、デモ音源を聴くと解るように、既にスタイルが出来上がっているので、外部の人間がどうこうできるものではないのだ。
でも、やっぱ『R&R RADIO』なんかはハマってるけどね。
個人的にこのアルバムと『PLEASANT DREAMS』『SUBTERRANEAN JUNGLE』という3枚は、一般的にはあまり評価されてないが、名盤だと思う。
Joey,Johnny,Dee Deeが相次いで亡くなり、当時のメンバーはMarkyしかいない。僕の好きなRAMONESは、もうスピーカーの中や、残された映像の中にしか、存在しない。でも、それで充分だ。

アルバムデータ


THE BOYS『THE BOYS』
1977年発表
1.SICK ON YOU
2.I CALL YOUR NAME
3.TUMBLE WITH ME
4.TONIGHT
5.I DON'T CARE
6.SODA PRESSING
7.NO MONEY
8.FIRST TIME
9.BOX NUMBER
10.KISS LIKE A NUN
11.COP CARS
12.KEEP RUNNING
13.TENEMENT KIDS
14.LIVING IN THE CITY



左から
John Plain〈g〉
Casino Steel〈key〉
Kid Reid〈b,vo〉
Matt Dangerfield〈g,vo〉
Jack Black〈dr〉

素晴らしきロックンロール~追記あり

今日はTHE BOYSの1stアルバムを紹介します。正に、パンク天国で初めて知ったこのバンド。その単純明快なバンド名と、ガキが意気がってるようなルックスを見て、一発でこれはかっこいいに違いないと思った。聴いてみると、ガキの割にはクオリティの高い楽曲に高い演奏力。ブッ飛んだ。BEATLESの『I call your name』のカバーも最高。
オリジナル曲もPUNK云々というより、ポップセンス溢れる完璧なROCK'N ROLLだ。この高い完成度の秘密は、メンバーの一人が以前にHOLLYWOOD BRATSというバンドをやっていた事も関係している。
それにしても、今聴くと若干ショボイ音質はともかく、本当にカッコイイな。
今のバンドではなかなか出せないこのタイム感。
何と言ってもこのドラムが素晴らしい。絶妙。生で観たかったな。やはり良い曲さえあれば音楽は古びないという事を実感する。あのPaul Wellerも好きだったようです。そういや、HANOI ROCKSも、このバンドの『BOX NUMBER』をモロにパクってたな。
映像観てみたいな。誰か出してくれ~!