雲ひとつ無い青空から銀色の光が差し込んで目も開けられないくらい眩しい

南国の日差しと蒸し暑さ、俺が今いる場所はリゾート地と何一つ変わらない

違いがあるとしたら、四方を飛び越えようとする気すら憚られる高い壁

死なないように一日に3回提供される豚の餌

毎日夜間は強制労働の苦役に

俺が一体何をしたと言うのだ!!この30年間真摯に生きて来た筈だ

こんな所に収容される覚えは無い

いや、もしかしたら

小学生の頃に、床に仰向けになって這いずりながら、プールの授業の為に水着に着替えてた女子クラスメートの股の下を通過した事だろうか?確かにアレは凄い光景だった

しかし、そんな事は時の流れが俺の罪を綺麗に洗い流してくれた筈だ。もう時効である

いや、もしかしたら

昨日モニ○さんのベッドの上にコーラをこぼして、青春の白いハンカチならぬ白いシーツを茶色く染めてしまって、口では誤りながら心のなかではコーラが無駄になったと思っていたことか???

いや、そんな筈は無い

俺の心の中なんて誰にもわからないだろうし、だいいち彼女の青春は白亜紀以前に終わっていて、もはやシーツは最初から茶色かった筈だ!!青春の白なんかじゃない!!

最初から茶色いシーツを茶色くして何が悪い!!俺のコーラを返しあがれ!



世界一周ふらふら軌~5ヶ月目~




そんな俺の収容所はフィリピンのセブにあって、ここで毎日英語を勉強している

旅を3ヶ月お休みした理由は英語留学のため

学校は基本平日は外出禁止

文字通り完璧に外出禁止で、歯磨き粉やトイレットペーパーが切れても買いに行く事すらできない

授業は朝の8時から夕方の6時過ぎまであって、夜の8時から10時までは義務自習がある

これをサボると唯一外出が許されている週末がペナルティとして外出禁止になるのだ

学校の生徒の八割は韓国人で、その殆どが英語を全く喋れないので、学校の中で英語が飛び交うという俺の留学のイメージを根底から瓦解させてくれた

週末は主に学校の外で過ごす

飲み歩いたり、旅行に行ったり、ダイビングしたり

一緒にそとに出る友達は日本人か台湾人が殆ど

俺のキャンパスには台湾人が10人くらいいるんだけど、みんな結構英語が喋れてコミュニケーションに困る事はないし、こっちの勉強になる

そして何より台湾人のパーソナリティーはどっかの国と比べると月とすっぽんである

でも、そんな台湾人も次々に出所していって、昨日でこの学校にいる台湾人は0人なった

今いるのは、韓国人と少数の日本人だけ

もうここに留学して2ヶ月が経つけど、はっきり言って後悔しかない

規則の厳しい学校を選んでしまったのは自分の責任だけど、学校の私生活で英語を使う機会が殆どないのは如何な物かと

後一ヶ月留学期間が残ってるけど、自分が脱獄しないか不安である

いま脱獄してない理由はただ払った金が無駄になるから、しょうがなくいるだけである

久しぶりの日記だからもうちょっと前向きな日記を書きたかったけど、最終的には愚痴だけになってしまった

それだけここの生活が嫌だという事だ

とにかく俺は元気ではないが、ちゃんと生きてます

ブログ止まっている間にメールをくれた読者の皆さんにはご迷惑をおかけしました

そして一ヵ月後には旅行記を再開できると思います


今まで表面しか知らなかった海

地球の四分の三は海だといわれている

その海の中を自由に動けるようになれば世界が一気に広がる

そう思ったのだがダイビングを始めたきっかけだった

今日からセカンドのライセンス、アドバンスの講習が始る

内容は全部で5本のダイブを2日に渡って行う

ディープダイビング ナイトダイビング 水中スケッチ 中性浮力の練習 ナビゲーションダイビング

まず一本目が中性浮力の練習

肺のコントロールで浮きもしなければ沈みもしない浮力を保つ

とはいえ、この頃には既にコントロールが出来るようになっていたため、練習は5分で終わり、あとはインストラクターにくっついて水中探索

水中スケッチは水中で魚をスケッチするというタダの遊びのようなダイブ

俺に絵を書かせるとは、愚かな行為である。魚を書いても鉛筆にしか見えないんだから

ナビゲーションダイビングは難しい

コンパスを使って約30メートルの正方形を水中で描くんだけど、とにかく視界が悪くて、一メートル先くらいまでしか見えない

だから距離は足を蹴った回数で計算して、後はコンパスに頼って正方形を描いていく

しかしである、コンパスを見たり中性浮力を保ったりといろいろ考えていると何回蹴ったか忘れてしまって、行き過ぎたり足りなかったりで、もといた場所に戻って来れない

まあ出来なくてもただの講習だからどんどん先に進めるんだけど

そして二日目はディープダイビング

40Mの深さまで潜るこのダイビングを、最初は怖いと思っていた

ダイビングでは深い震度からの急浮上は死のリスクを伴う

つまり40Mの深さでなにかあってパニックを引き起こして過呼吸なんかになったら、進むも地獄退くも地獄という状況に陥るのだ

もし急浮上して減圧症なんかにかかったら、病院の加圧ルームに数時間閉じ込められる上に、数十万のコストがかかる

つまり死ぬも死なぬも地獄である

故に少々ビビッタ

でも実際潜ってみると、上を見上げてもどこが水面なのかわからない深い海の中

本来人が存在することが出来ないその場所にいるって言うだけで、何か特別な事をしているような気がしてくる

海の中では空気を吐き出すボコボコと言う音しか聞こえないのに、陸より複雑な風景が広がっている

太陽の光が殆ど届かない海の底

テレビのディスプレイや写真で見る海の底とは全然違う

ナイトダイビングも同じように見たこともない風景が海の底に広がっていた

トーチの光を頼りに珊瑚の迷宮を探索した

中性浮力を保ちながら進まないと確実にガンガゼ(でかいウニ)に突き刺さる

まだ初心者の俺には大分リスキーな迷宮だったけど、それにも代えがたい、夜の楽園へと海が招待してくれた

これでアドバンスコースは終了

大きく広がった自分の世界

それ以上に大きく広がっている世界の海

これから自由にその海を探索できると思うと、旅の楽しみも一つ増えた事になる


講習終了後、宿代をケチってテントで野宿したまではいいのだが

急に夜熱がでて、しかもテントの中は外より蒸し暑くなり地獄

しかし外で寝ると蚊にボコボコに刺されてこれまた地獄

ここでも行くも地獄退くも地獄

超辛いんですけど・・・・この蒸し暑さ 息苦しさ そして高熱!!

これが旅か!! これが旅ってやつか!  これが旅なのかって聞いてんだよ!!

旅なんてこの世から消えてなくなっちまえ

旅してるやつら全員今すぐ国に帰りやがれ!!


そんなわけで暫く旅をお休みします

お休みして何するのかはまた次の機会で
カンボジアからバンコクに戻った後、タイ南部のタオ島に移動

いちいち長いバスで8時間、フェリーに乗り換えて2時間半くらいでタオ島に到着

メインストリートには背の低い建物が軒を連ね、道路は土、船着場は白人であるれかえっている

俺の今回のタオ島上陸は観光ではなく、ダイビングのライセンスを取るという目的があるのだ

タオ島は有名なダイビングスポットが数多くあるだけではなく、世界的に見ても安いらしい

ダイビング以外の食べ物とかホテルはタイ本土より大分割高だけど、ことダイビングに関しては安いのだ

ダイビングのライセンスと言っても種類がいろいろあって、一番簡単なのから順番に取っていかないといけない。ものには順序と言うものがあるのだ

例えるなら、まずは友達から初めて幾日か経ったらお付き合いを始めて、結婚して子供をつくる

これが正しい手順である

しかし、中にはいきなり子供をつくって、仕方なく結婚して最終的には友達に戻ると言うコースもある。。。いや、よくある話だ

ちなみに「出来ちゃった婚」を英語では「ショットガン ウエディング」と呼ぶらしい

妊娠した花嫁の父親が花婿にショットガンを突きつけて結婚を強要したのが語源らしい

結婚したあとに友達に戻るケースだと「ショットガン ウエディング フレンド」となりそうだが、そうなった場合花嫁の父親がキレて発砲するだろうから「ショットガン ウエディング フレンド ジーエンド」とするが正しいであろう

俺は一体何の話をしているんだ?

とにかくである、俺の記憶だと、オープンウォーター アドバンス レスキュー ダイブマスター インストラクターの順番になっていて

順序を無視していきなりダイブマスターが欲しいなんていったら、無理やり結婚させられて、最終的には頭を吹き飛ばされてしまう

順序は守るためにあって、変えることは許されないのだ

レールが敷いてあったらレールの上を走ればいいのだ

盗んだバイクで走り出して行き先も解らぬまま暗い夜の帳りの中へ誰にも縛られたくないと 逃げ込んだこの夜に自由になれた気がした、と思ったが、実際は 住宅ローン カーローン 子供と三大不良債権に悩ませられる45の夜

俺は一体何の話をしてるんだ?


俺が今回取るのはオープンウォータとアドバンス

違いは潜れる深さ

オープンウォーターは一応30メートルまで潜れるらしいんだけど、殆どの国の法律やダイビングショップが18メートルと定めてしまっているので、実質は18メートル

アドバンスは実質30メートルで、一応40メートルまでは行けるらしいです

オープンンウォーターの内容は学科講習とテスト、プール実習と海でのダイビングが計4本で全行程が3日

初日は学科講習と50問テストをやるだけ

学科はテスト含めてまさかの4時間半の連続授業

4時間半あったら毎日続ける10分ダイエットが約一か月分できて、終わる頃にはミスターオクレのように皮と骨だけになってるに違いない。ところでオクレって誰?

学科の内容はダイビング技術や減圧障害の事が中心で簡単

テストも択一式だから適当に覚えてればまず不合格はありえない、運転免許の試験のようなもの。あっ落ちた事ある人ごめんあそばせ!!ほほほほほ

二日目はプール実習と海洋実習2本

プールでは主に中性浮力の練習

中性浮力とは水の中で浮きもしなければ沈みもしないと言うどっちつかずの状態

アケミちゃんは怒Sでぐいぐいと引っ張ってくれて僕好みなんだけど、結婚するならアサミちゃんのように優しくて料理の上手な女の方が良いな~、でもアケミちゃんと結婚したら毎日イジメてくれそうだし、でもでも僕の事を好きそうなのはアサミちゃんで簡単に落とせそうだし、でもでもアケミちゃんを選んでド派手に玉砕するのもM心をくすぐるし・・・・う~んどっちにしようかな~

と、このようなどっちつかずの態度は人間界ではよしとされないが、ダイビングをする上ではこのどっちつかずの感じが非常に重要になってくるのである

何度も言うが俺は一体何の話をしているんだ??

つまり中性浮力とは水中や水底で止まる技術の事である

ダイバーの装備は重りも合わせて水中では息を思いっきり吸えば浮いていくし、息を吐き出せば沈んで行く様に調節されている

つまり肺のコントロールで上下をコントロールして中性浮力を保つのである

難しいのは息を吸ったり吐いたりして肺をコントロールするのに時間差がある事と、いい按排になったとしてもいつかは息を吸わないといけない事

これができないと海に出たとしても自由に動く事が出来ないし、魚を観察する時もばたばたして魚に逃げられたり、最悪水底に大量に転がっているウニ(ガンガゼ)につき刺さったりといい事がない

とはいえ、2時間くらいのプールの講習ではそう簡単には習得できず、そのまま午後は海洋実習

一回目の海洋実習ではロープを使って海に潜っていく、その後何したかは忘れた

人間なのでそこは仕方ない

気を取り直して2本目はプール実習でやったことのおさらい

中性浮力の練習と、水中でマスクを外したりレギュレーター(息吸うやつ)を外して付け直す練習

どれも簡単で一緒に講習を受けてた日本人女子2人も難なくクリア

これで二日目の講習は終了

三日目は海洋講習で2本潜って終了

内容は緊急浮上の練習

結果は俺も含め全員微妙な感じだったけど無理やり合格にされる

じゃないと、こっちも困るし向こうも困るんだろうけど、実際にエア切れで緊急浮上が必要な状況になったら、間違いなく全員溺れ死ぬだろうな

これでめでたく全員合格ではれてオープンウォーターダイバーとなれたわけだ

実際講習の内容が全て簡単だとは思わないけど、できるできないに関わらずどんどん先に進むので、自分から投げ出さない限り誰でも取れるライセンス

俺はアドバンスもやるからあと二日で5本のダイブをこなさないといけないらしい