かなり良い作品である。幼女戦記の1期を中高生の時に見ていた頃は興味を持てなかったが、劇場版を今見るとかなり興味が持てた。昔、とあるアニメを気に入り、今は興味ないアニメも存在していたのだが、逆のパターンもあるのだな、と感じた。本作品は実際に起きた第一次世界大戦や第二次世界大戦の戦局や作戦をもとに物語を作成しているらしく、史実という観点からでも楽しめる。ターニャが感情的になった際も、そのたびに理性に重きをおいて行動するよう努めている。だが、結局情が勝ってしまい、メアリーを殺しそこねた。かなり人間らしい人物だと感じられる。ラストのギャグ要素も面白い。レルゲンがターニャを反抗期扱いしたのは笑ってしまった。戦闘シーンの作画も美しい。進撃の巨人の立体機動装置を用いての市街戦を彷彿とさせた。ターニャは明らかに前線向きなのに、後方支援を望んでいるという点もかなり効いている。それが今回のラストのギャグシーンに繋がっている。アニメは本当にここ数年で、かなりレベルアップをしたと感じられる。出来れば、もっと作画が美しい作品が溢れている2023年に自分が生誕したかった。そうしたら、もっと未来まで延命することができ、より高度なアニメが見られるからである。

 

 

 

かなり良かった。間桐桜の今までの苦労の歪みが闇落ちへと誘った。親族を次々と殺して回ったが、最後は実姉である遠坂凛が桜を意図的に傷つけ、その後謝ることによって、間桐桜の心を揺さぶるという高度なテクニックを披露し、間桐桜は通常状態へと戻った。遠坂凛は非常に聡明である。しかも、芯がぶれていない。ポーカーのシーンは非常にリアルである。自分は長子なので、非常に共感できる。間桐桜に純粋な笑顔を見せられたら、フルハウスを出すことはできないのである。「罪の意識で潰されるのは、逃げなんだって。」というセリフも登場した。花見のシーンで、桜がラインを超えるシーンがある。最初戸惑っているのは、殺人者の私がみんなとともにいていいのか、という思いがあるからだ。間桐桜は純粋なのである。遠坂凛にかなり感情移入してしまった。長子なので、気持ちが非常にわかる。「桜の気持ちがわからない」ということを言ったり、桜を殺すという思いを表明したりするが、結局は殺しきれずにいる遠坂凛。かなりリアルだし、自分が遠坂凛でも同じような感情になっていたし、同じような行動をとっていたのだと思う。自分は昔からFateの中で遠坂凛が一番好きである。言峰の言動に関しては笑ってしまった。いちいち面白い。言峰が腕を組むだけで笑ってしまった。ただ、言峰も言峰で苦しんでいる。悪しか愛せない男、言峰。だからこそ、士郎たちが羨ましかった。アンリマユを顕現させた理由としては、もしアンリマユが世界中全員を殺し回って、一人になったとき、どうするかを見たいという思いがあったからだという。かなり頭がおかしい理由だが、気持ちはわからなくもない。言峰は最後の死に際のとき、士郎に引導を渡すような発言をしていた。こういった所が言峰の憎めない所である。士郎と言峰は、真逆のようで、結構似ているところがあるということを士郎自身が気づくシーンがある。士郎からすると、言峰は嫌悪の対象だと感じるが、その嫌悪の対象と似ていると形容する士郎の心の広さと冷静さには脱帽する。お互い罪人と思っているもの同士である。

 

 

 

監督 ポン・ジュノ

脚本 ポン・ジュノ、シム・ソンボ

製作国 韓国

メタスコア:82

imdb:8.1

マイスコア:95

 

テーマ:諦めない精神、刑事魂

ポン・ジュノの作品はやはり面白い。本作の前提として、華城連続殺人事件を基にして、作品が作成されている。

 

最後まで、犯人がわからずじまいなのも、当時の実際の殺人事件と同様の展開を模したのだろう。現在では犯人が名乗り出て、事件は解決したらしい。

 

ソ・テユンがかなり事件に執着しているので、被害者の恋人か親族であることを予想していたが、そうではなかった。ありきたりな展開ではなかった。

 

パク・トゥマンとソ・テユンが徐々に心の距離が近づいていくのも見事だった。本事件は、単純に性欲のためだけに起こしているのが残忍だといえる。

 

序盤は、事件を収束させるために、偽りの証言をさせたりするシーンを撮ったのが良かった。警察に媚を売らずに、実情をあからさまに表現することを恐れない精神は素晴らしい。

 

まだ犯人は生きていることを匂わすエンドで物語は終わったのだが、序盤のパク・トゥマンの「犯人はまた現場に戻ってくる」という発言の伏線を皮肉にも回収することになった。犯人像を普通の顔と表現することで、誰にでも犯人としてあてはまる感じを匂わしたのも非常に巧妙である。

 

史実に基づいて紡がれた物語であった。

監督 黒澤明

脚本 黒澤明、橋本忍

製作会社 東宝

 

メタスコア:98

imdb:8.6

マイスコア:100

 

テーマ:他者貢献や協力することの大切さ

かなり良かった。自分が武士好きというのも点数アップの要因だろう。百姓の苦しみも、白黒の映像で表すことにより、より苦しみが色濃く示されていたように感じる。菊千代の無邪気さは結構好きだった。『羅生門』の多襄丸とかなりキャラクター性が被っていると感じた。元々孤児らしく、百姓の出自だったらしい。だからこそ、死んだのが本当に悔やまれる。久蔵もかなり好きだった。勝四郎の恋路をさりげなくアシストしたり、自分の仕事を淡々とこなす姿は立派である。百姓の小屋で皆でご飯を囲むシーンや談笑シーンが良かった。昔ながらの暮らしが見れるのは昔の映画の良いところである。まるで、自分が1500年代にタイムスリップしたかのような気分になる。泥水に塗れながら、野武士と対決するシーンは見ものである。敵側が銃を保有していたので、不利に働いた。結局勝ったのだが、勘兵衛は「百姓達が勝ったのだ。私達は勝っていない。」と発言し、四人の侍の墓を見るシーンで幕が閉まった。勘兵衛はいつも落ち着いて行動していたので、参謀向きかと考えた。「THE男たちの物語」といった感じである。墓が並んでいるシーンもかっこいい。感想を描くタイプの作品ではなく、感じるタイプの作品だと感じた。百姓と侍という異なる身分で、共に手を取り合い戦うところが良かったのだろう。米がモノクロにより映えるところも魅力の一つである。子どもたちが握り飯をあんなに欲しがるのを見て、今現在2023年の時を生きている私達はとても幸せだと感じた。やはり昔の邦画はいいなと感じた。

監督 クエンティン・タランティーノ

脚本 クエンティン・タランティーノ

 

メタスコア:81

imdb:8.3

マイスコア:92

 

テーマ:裏切り者がいる状況での仲間との関わり方

それなりに面白かった。誰が裏切り者かはすぐにわかった。最初のシーンを最後にもってきて伏線回収する方法は、パルプ・フィクションと同様のテクニックを使用している。やはり、犯罪映画は自分が好きなジャンルであることがよくわかった。退屈せず見られた気がする。ナッシュの耳を切り落とすシーンはブロンドの嗜好によるものだが、狂人によるプレイもなかなかいい。こういう感想を書いている時点で、自分も狂気や狂ったやつ、残忍な行為は見ていて気持ちがいいと感じているのかもしれない。メッセージ性は特にないが、かっこよければそれで良いのである。三人で撃ち合っていたと思いきや、ピンクもエディを撃っており、ピンク以外の全員は瀕死の状態で、ピンクは宝物を独り占めすることができたのである。三人で撃ち合いになったが、エディは打たれていないことを察知し、いち早く隠れ、隠れた場所から撃った機転の働かせ方は一級品である。良い悪党である。自分もこういった機転の利かせ方は参考にしようと思う。ブロンドは狂っているが、ジョーには忠誠を誓っているらしい。なので、ジョー、エディとブロンドの絆は硬いものがある。素晴らしい作品だった。非常にタランティーノ節が効いた作品だと感じる。考察を見ると、エディを撃ったのは、ホワイトらしい。犯罪者だから変な同情はしないが、かっこいい。序盤の飲食店での会話もなかなか洒落ている。メッセージ性とかなくても、ただただ『かっこいい』となる映画があってもよろしいのでは?時間軸を変えて、スタイリッシュにできるのはタランティーノの為せる技というべきだろう。



監督 ジョナサン・デミ

脚本 テッド・タリー

原作 トマス・ハリス『羊たちの沈黙』

製作会社 ストロングハートプロダクション

製作国 アメリカ合衆国

 

テーマ:物事の本質を見ること



『本質を見ろ』というメッセージが本作の主要メッセージだといえる。そして、世間で有名なハンニバル・レクターという人物を見られたことが良かった。非常に聡明な凶悪犯である。


クラリスが一人で犯行現場に向かった理由は、幼いときのトラウマを克服しようという思いが強かったからであろう。


「不安を抱く状況に自ら身を置く」


つまり、クラリスはエクスポージャーを行ったのである。エクスポージャーのレベルが高すぎるように思えたが、幼いときのトラウマはとても大きいものなので、高いレベルのエクスポージャーが必要だったということだろう。


4人ほど殺害されていたが、殺された人に焦点を当てることによって、クラリスはバッファロー・ビルが「何かに囚われている」ことに気づいた。ハンニバル・レクターは凶悪殺人犯だが、素直なクラリスには丁重に対応していたので、分別はついている人間かと思われる。


「クロフォードはクラリスとセックスしたがっている」とハンニバル・レクターは指摘していた。クロフォードとクラリスの関係性としては、上司と部下であり、年の差は親子ほど離れているように見える。ハンニバル・レクターは、口に決して出せない本当に思っている心の中の部分を暴き出す人物だと言える。


羊たちが逃げようとしないのは、学習性無力感か、スタンフォード監獄実験による囚人が看守に愛情を抱く情動か、のどちらかが働いたからであろう。


FBIのコースの標語に「痛み、苦悩、苦痛を愛せ」というものがある。痛みや苦悩を愛せず、倒錯な趣味をもったバッファロー・ビルと、過去のトラウマをしっかりと良識的な道で克服しようとしたクラリスの対比であろう。私も『やる気が全く出ない』という苦悩を愛そうと感じた。つまり、負の部分の自分を受け入れることが自己成長へとつながるのであろう。





 

周りから嫌がらせをされようが、それすら茶化して笑いに変えようとする心意気はかなり好みでした。チャップリン自身もそういった人物なのでしょう。冤罪をかけられた後、嫌がらせをされたら、本当は苛ついて怒る場面ではあります。作中でも、主人公は怒っていましたが、それすらも茶化して笑いに変えていました。

 

ラストシーンはよくわからなかったので、インターネットで検索して調べました。どうやら、盲目の花売り娘は目が見えるようになったらしいのです。そして、今までお金をくれていた紳士が実は浮浪者だったということに気づき、落胆するというシーンだったようです。そう考えると、笑いあり哀愁ありといった映画でしょうか。

 

ラスト以外はほとんどコメディ調で、楽しく笑える映画です。

 

 

 

 

監督 アルフォンソ・キュアロン

脚本 アルフォンソ・キュアロン

製作会社 パーティシパント・メディア、エスペラント・フィルモ(英語版)

製作国 メキシコ、アメリカ合衆国

メタスコア:96

imdb:7.7

マイスコア:91

 

テーマ:普通の家庭から生まれるひずみ

個人的には良かったと感じた。フェルミンがかなり酷い人間だった。子供できて、とんずらするのも酷いが、強烈にクレオを否定するあたり、本物のやばい人である。本当は子供を産みたくなかったが、子供の命を奪うことができないというこの2つの思いが混在し、死産という結果になった。アントニオも、周りにはいい顔をして、実は不倫しているといったムーブをしている。学生による武力行使もあり、メキシコの治安の悪さを表している。死ぬのも悪くないと発言するクレオ。自分も今死んでも対して後悔もないので、気持ちはわかる。生きている方が穏やかではなかったのである。死を意識しているときは、雇用主夫妻の息子とともに寝ている状態であった。非常に穏やかな表情をしていた。本作品は、監督の自伝的な内容だったらしく、90%は監督の幼き頃の記憶をもとに物語を作成しているらしい。他の映画よりもリアリティが異常にあった。その部分を自分は評価している。どこか、渇きを感じる主人公であった。盛り上がりどころもなく、面白みもなかった本作品だが、得るものは大きかった。ROMAを反対から読むと、AMOR(愛)という意味を持つらしい。家政婦と雇用主妻、息子たちによる良いつながりが見えました。夫は除外します。

監督 ピート・ドクター、ロニー・デル・カルメン

脚本 ピート・ドクター、メグ・レフォーブ、ジョシュ・クーリー

製作会社 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ピクサー・アニメーション・スタジオ

メタスコア:94

imdb:8.1

マイスコア:95

テーマ:悲しみという感情は必要か、否か

 

ビンボンが忘れ去られるシーンで泣いてしまった。ビンボンが一番好きなキャラだった。「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐れ」の5つの感情を擬人化し、それぞれがライリーの感情の発露を手助けしている。「怒り」という感情によって、自分が主張したいメッセージがより伝わったりする。今作の真の主人公は「悲しみ」である。自分も本作品を見る前に悲しみの重要性を考慮してみたが、メリットは思いつかなかった。しかしながら、ビンボンがロケットを捨て去られたときに寄り添えるのは、ビンボンと同じ感情を保持しているカナシミである。そして、悲しみという感情の発露により、励ましてもらえる。あとは、涙を流すことによってストレスが緩和するだろう。そして、5つのそれぞれの感情には、メリットとデメリット、双方存在することが挙げられる。ヨロコビは本能的に行動するので、理性というものがあまり存在しない。なので、危険と注意勧告していた列車にもすぐ乗ろうとしていた。そして、ムカムカによって、イカリを怒らせ炎を出させ、窓に穴を開けるという機転も良かった。序盤のカナシミの扱いは、いじめである。しかし、カナシミも役に立ったことで、みんなの輪に入れそうだ。感情は人間らしさを保つ上で必須だが、それ以外にも利点は存在するということを改めて知った。

 

 

 

 

 

 

 

桜井画門(著), 三浦追儺(著)

出版社:講談社

 

自分が一番好きな漫画である。永井圭は亜人という理不尽な目に合いやすい人種であることが発覚し、日本全国から狙われる人間になってしまった。佐藤という狂人に対抗するため、反旗を翻す。つまり、彼は亜人なのだが、人間側に味方しているのである。己の信念の強さがうかがえる。基本的に合理主義で、すぐに人を切り捨てる残忍さを持ち合わせているが、自分を解剖しようとした医者は助けるといったかなり行動に粗がある人間である。自分もそういった部分があるので共感できた。本作品の中でも特に印象深かったシーンは平沢が佐藤に殺害された後の主人公の行動である。佐藤があまりにも強いので、戦うこと自体が合理的ではないため、主人公は海外に逃げることを画策し、それを海斗にも伝える。しかし、波止場についてぼーっと海を眺めていると、平沢を殺した佐藤が許せなくなり、結局亜人対策本部に戻り、佐藤と戦うことを決意するのである。聡明な主人公でも物事に迷うときがあるのだと安心した。そして、おそらく主人公は逃げないであろう、と予想していた主人公の母親の思考にも感服である。主人公の母親と妹との会話もかなりいいので見てほしい。そして、平沢は本当にかっこいい。本作はモブも輝いている漫画である。自衛隊の上司が死ぬシーンは特に好きである。かっこよすぎる。

 

 

 

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