原作:青山剛昌
脚本:櫻井武晴
制作会社:トムス・エンタテインメント
テーマ:相棒の儚き恋心
前評判通り面白かった。本作は灰原哀が主役だった。シェリーであることがバレかけたが、ベルモットの妨害により危うくバレずに済むという結末だった。ベルモットは灰原にジュエルを譲ってもらった恩返しとして助けたとみられる。灰原が無意識的に返報性の心理を悪用している感じも否めない。そう考えると、お返しの量はとんでもない量となった。
灰原哀は周りの人に迷惑をかけないように「さよなら、新一」と告げるが、勿論コナンは灰原を見捨てるわけなく、かっこよく灰原を助ける。男から見ても惚れるシーンである。ただ、報われない恋なのが残念である。
個人的には蘭×新一より、灰原×新一の方が好きである。ベルモットはコナンに助けてもらった過去があるので、黒の組織でありながら蘭とコナンを助けるというスパイみたいな動きをしている。蘭とピンガの格闘シーンもかっこよかった。双方身体能力が高すぎる。ピンガ×ウォッカと阿笠×コナンのカーチェイスも見ものである。そのシーンのBGMも良かった。
灰原が直美・アルジェントに対し、ある粋なセリフをはく。
「子供の言葉や行動で人生が変わることもある」
このセリフは映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』にも通ずるところがある。しかしながら、灰原は中身が大人なので、なんともいえないところもある。
キールが灰原の策略に気づいた上で、そのままウォッカと会話し、灰原をアシストした場面も素晴らしい。キールがいなかったら、灰原は確実に死んでいた。ただ、灰原自身はキールが関与して救助されたことすら知らない。仕方がないのだが、キールがなんだか損している気がする。裏の立役者はいつも損をする立場なのかもしれない。最後にはおなじみの三人組。コナン、安室、赤井の共闘によって黒の組織は退散。相変わらずこの3人がかっこよすぎる。アクションあり、恋愛あり、ミステリーありといった幕の内弁当みたいな映画だった。老若認証システムはぜひ現代社会でも生かしてほしい。日本のセキュリティーシステムは強固だから、悪用されることはないはずである。
ピンガは予想通り最後は死亡した。個人的には残ってもらいたかった人物である。図太い人間は嫌いじゃない。
個人的に感じたのは、黒の組織が登場する映画は、全て世間で高評価を得ている気がする。
次回作はキッドが出てくるらしい。楽しみである。本作は映画館で視聴してきたのだが、やはり自宅で映画を見るのと迫力が全然違う。とにかく良い映画だった。
原作:青山剛昌
脚本:櫻井武晴
制作会社:トムス・エンタテインメント
テーマ:悪の組織の心に巣食う善の心
阿笠博士がチケットを買ったが、記憶喪失のキュラソーを助けるためにチケットを使用せずに、少年探偵団はキュラソーを助けるため奔走した。損失回避の法則にあらがう行動を起こす光彦には感激である。
「自分の運命から逃げるなって。俺も逃げたくねぇんだよ。」という粋なセリフをコナンは放つ。これは惚れる。泣きそうなった。
キュラソーは初め黒の組織のメンバーであったが、少年探偵団を救うため、自らクレーン車にのり死亡した。最後のイルカの色の伏線も回収され解決した。今までは組織のいいなりだったが、最後の最後に自分の思いに正直になった。色んな人の活躍があって、物語は解決した。
安室が爆弾処理や発光の作業をする際、松田のことを思い出しながら作業するシーンが個人的に良かった。松田のスキルを受け継いでいた。その後コナンがサッカーボールで飛行機の機体を傾かせて、赤井の狙撃によって黒の組織は撤退を余儀なくされた。素晴らしいコンビネーションであった。
前に本作を見たことがあった気がしたが、とても素晴らしい映画だったので再度見てよかった。
テーマ:限られた時間の中で愛を育む
視聴前の予想としては「そんなに自分ははまらないかな」と考えていたが、後半にかけて面白くなってきた。きれいにまとまっているエピソードではあると思う。
事件の顛末としては、スタッフロールの名前が出てくる欄に、原作者である出栗の名前が入っていないことに憤慨した阿賀田が同期を殺して回った。だが、それは勘違いで実は出栗の名前は五人の名前にまたがる形で記載されていたのだった。出栗の親友である阿賀田には伝えていなかったのが仇となった。もし、伝えていたらこんな不幸な事件は怒らなかっただろう。
事件と同時並行する形で、工藤新一と毛利蘭の恋物語が進み、最後に蘭からキスをする形で終わる。毛利蘭は普段無類の強さを誇っており男勝りな印象だったが、本作ではとても可愛らしい姿が多かった。最後に新一から送られてきたメールを見て、とても女の子らしい表情を浮かべながら携帯を見て、ベッドの上ではしゃいでいる蘭は特に可愛らしい。
それに加え、世良真純が薬の存在に感づき、母親に連絡しているシーンも盛り込まれていた。
つまり、3つの物語が同時進行していたのだ。
結論。
名探偵コナンはなんだかんだ面白い。
内容はとても惨たらしい描写が続きましたが、読後感はスッキリする作品でした。
突然見知らぬ土地に放置されて、ゲームの脱出を目的に行動するというサバイバル要素満載の展開はシンプルではありますが、著者の表現力がその部分をカバーしているといえます。
動植物についてかなり細かく描写されており、著者が綿密に動植物の種類を調べて本作を脱稿したのが伝わってきます。食人鬼の描写はとても見ていられないほどリアルであり、鳥肌が立ちそうになったほどです。リアルだからこそ、緊迫感が直に伝わってきました。
結局黒幕が誰だったのかは明らかにならないまま物語は終結しました。ただ、野呂田と大友が黒幕の手先であることは明らかになりました。全ての情報が明らかに明示されてないまま物語が終わったのにもかかわらず、私は満足感に満ちています。それだけ本作を読ませる技術が著者にあったことを示しています。
主人公である藤木の心理描写も見事でした。ゲームに参加する前の藤木は失業と離婚が重なり、ホームレス同然の生活を送っていて地獄の状況でした。しかし、ゲームに参加している今の状況と比較すると、前の生活に対して恋い焦がれる思いになるという心の移り変わりも見事に表現しています。こうした絶望的な状況下に存在する登場人物を見ると、自分の悩みや不安がとても小さなものに思えます。
最終的に藤木は終盤のバトルでこう悟ります。
「勝機は、狂気にあり。」
ゲーム理論を学んでいた藤木ですが、理論ではなく狂気が勝利への鍵だと言います。とても良いセリフだと思います。
「頭のネジを外したものは何者にもなれる。」
読者にそういったメッセージを投げかけているようにも見えます。著者は全くそんなことを考えていないと思いますが、私はそう感じました。本に対して自分勝手に解釈していいと思います。話がそれました。
良い読書体験をさせてもらいました。
とにかく良作であることは間違いないです。
かなりディープな作品なので、読む際はお気をつけを。
| 監督 | 水島努 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 岡田麿里 |
原作:青山剛昌
脚本:櫻井武晴
制作会社:トムス・エンタテインメント
テーマ:各々の得意分野を活かすことの重要性
キーワード:クエンチ、赤井、世良
面白い作品だった。悪役の魅力はあまりなかったが、FBIの集団と赤井ファミリーが出ることで一気にかっこいい映画になった。赤井秀一が放った緋色の弾丸の描写がかっこよかった。相変わらずコナンと灰原の聡明さには脱帽する。こういったふうに知識は使うべきだと感じさせる場面が多数あった。
クエンチを起こした犯人も聡明であろう。その知識を犯罪に使ってしまったのは非常にもったいない。しかも、勘違いで事件を起こしているのである。司法取引のおかげで、嫌な事の顛末になってしまった。司法取引は犯人の罪の重さを軽減するかわりに、事件の情報を警察にわたすというものであるらしい。
犯人逮捕には、羽田秀吉、ジョディ・スターリング、キャメルが尽力した。リニアモーターカーを止めるのは、灰原、赤井秀一、コナン、世良真純が尽力した。それぞれの役割をしっかり全うした。非常にかっこいい。個人的に赤井秀一が好きである。赤井秀一は一発で決めるので、ずるい。容姿もかっこいい。ずるい。メアリー・世良も登場したが、特に重要な事柄には絡まなかった。
キャメルのドライビングテクニック、羽田秀吉の将棋で生かした予測力、赤井秀一の狙撃力、世良真純の運動力、灰原の情報収集能力と分析力と知識力、コナンの知識力と洞察力、メアリー・世良の洞察力。みな適材適所、各々の得意分野を活かし、事件の収束に携わった。私もドライビングテクニックと知識力、洞察力や情報収集能力、分析力や運動力を磨いて、かっこいい人間になりたいと思った。
ちなみに、作中屈指の人気キャラクターである安室透は本作で登場しなかった。残念である。
ウィリアム シェイクスピア(著),安西 徹雄(翻訳)
テーマ:善人は悪人の囁きによって狂う
本書を読んだ要因は古典読書チャンネルというYouTubeチャンネルとアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』の双方で紹介されていた作品だったからである。
本書は勧善懲悪ものだと読後感じたが、解題を読んだところ、そうでもないと感じられた。元々マクベスは王になるという意志はなかったが、魔女たちに唆されて、夫婦共々死の運命をたどったのである。マルコムも自分のことを淫乱であると発言していた。それに対し、マクダフは「そんな事実いくらでもかき消せる」と発言する。だから、最後に勝ちを手にしたチームも根っからの善人とは言えないのである。
マクベスは元々悪い人間ではなかったからこそ、殺人という大罪をしたときに妄想にかられたのではないかと感じられる。マクベス夫人も同様である。元々根っからの悪人なら、殺人を犯しても妄想にかられることはなかっただろう。正直なところ、私がマクベスなら王を殺していないだろう。かなりリスクが高いからである。
人間には心の中に弱さがあり、悪い考えを持つ人物が入り込めば、人間のコントロールなど容易いものであることを本書で示している。確かに、環境に応じて人間の性格は変わるものである。つまり、周りの環境に左右されず、常に人に対しニュートラルに接することができれば、素晴らしい人生を歩むことができるだろう。
「常にブレない自分を持つことが大事である」というメッセージを本作から感じられた。総論としていえるのは、結構良い作品であるということだ。
井上堅二(著)
相変わらず面白い。アニメも斉木楠雄と双璧をなすぐらいの面白さを保有している作品である。
本書は前半に姫路との同棲生活、後半にCクラスとの試召戦争が行われた。お弁当の交換の下りとかも笑ってしまった。全キャラのキャラ立ちがすごい。姫路はおっとりで天然、島田はツンデレで暴力を振るい、工藤は童貞を誘惑する小悪魔女子、霧島は雄二に一途なSっ気のある女子。かなりキャラの個性の差別化がなされている。
雄二と明久の掛け合いが主に読者を笑わせるポイントとなる。ムッツリーニは一見必要のないキャラに見えるが、むっつりで寡黙な彼がいるからこそ、周りの主要キャラが引き立つのである。鼻血を出すという鉄板のお約束の展開も彼が役割を果たしている。秀吉は完全にツッコミ役である。
本作の面白いところは、ボケとツッコミという役割がきっぱりとキャラごとに分かれていないところにある。例を挙げると、主人公の明久は自分自身の察しの悪さにより勝手にボケ扱いされたり、雄二の行動に突っ込んだりしている。雄二もまたボケ、ツッコミ両方行う。まるで、お笑い芸人の笑い飯みたいである。そんなことを言ったら、芸人さんに激怒されるので、今の発言は撤回しておこう。
何はともあれ、最高に馬鹿で面白い作品なのは間違いないのである。
ドストエフスキー(著)
素晴らしい作品である。読んでいる最中、すごく自分が優しい人間になりそうな感覚になった。特にマルケルのセリフが良かった。
「なぜ、人間は歪みあったり、侮辱したりするのか。庭に出向いて散歩したり、愛し合ったりすればいいのではないか。」
当たり前のセリフだが、すごく真っ当な芯のついたセリフである。しかも、マルケルが病気で寝込みがちというのもきいている。ドフトエフスキー自身がマルケルをどう感じているのかを知りたいものである。
本書ではサブキャラについてかなり掘り下げられている。イワンは考えすぎている感じがする。私はイワンと似ていると感じた。カテリーナのどこがいいのかは全くわからない。なぜなら、情緒不安定だからだ。しかしながら、精一杯生きている感じがするので、その部分は評価に値する。リーズは車椅子で過ごしているらしい。リーズは正直一番苦手である。実際にいたら、どう関わればいいのかわからない。何を話せばいいのかわからない。難しい。アリョーシャとはうまくいきそうである。ゾシマとも関わってみたいものである。父であるフォードルは厄介者であるが、みんなが包み隠している部分を完全に開放していており、なおかつそれをわかった上で行動しているので、見ていて飽きない人物である。

























