動物愛護法改正のパブリックコメントは27日必着 | 雨の降らない国

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ピグでの活動をときどき報告しながら
東電福島第1原発警戒区域の問題など
動物関連の話題を紹介しています。
うちの猫や読んだ本の話なども。

5年に1度の動物愛護法の改正にむけて、
環境省 が、パブリックコメントを募集中。

8月27日(土)〆切りです。


提出は、郵送・FAX・メールのどれでも、OK。

郵送の場合は、8月27日必着です。そろそろ、速達に。

枚数によっては、90円かかることがあります。
(メール便だと無効になるそうです。郵便で。)

メールの場合は、必ず、テキスト形式

 HTML形式(文字の大きさや文字飾りを指定できる)や

 ワードで作成した文書を添付ファイルとして送信する等
 は、無効になってしまいます。


 携帯メール、 
未成年、外国人も可。
 連絡先は、メールアドレス、ファックス、電話番号のうち、
 どれかひとつあれば、いいそうです。
 ひとつのアドレスから、複数のパブコメ送信もOKです。

 御家族みんなで、パブコメを~。

そして、パブコメ支援ツールが次々、公開されています。


 前回紹介した One Action for Animals の他に、


 5年に一度の動物愛護法改正に関して 情報まとめ
から

 
動物を愛する人のためのパブリックコメント作成ツール

 ↑ これ、超オススメ!!

 今回のパブコメの対象となっている項目についての質問に
 答えていくと、自動的に、パブコメの本文が生成されます。

 さくさく答えていくと、2~3分で、答えられます。

 できあがった文章をコピーして
 メールの本文にペーストしたり、
 郵送・FAX用に印刷することができます。

 興味のない、あるいは、コメントしたくない項目については、
 チェックを入れないようにすると、省かれます。

 生成された本文は、編集できます。言葉を入れ替えたり、
 特に、関心のある部分について書き加えたり、できます。

さらに、下の方には、
 印刷して署名するだけのPDF形式のパブコメ文書
 があります。

 これは、自由に編集することはできませんが、1枚に
 まとまっているので、FAXや郵送するのに向いています。

 どう使う? → まだパブコメを知らない人への配布用♪
 もちろん、自分で使ってもいいんですけどね。

 さらに、「犬と猫と人間のはなし」  ほぼ日刊イトイ新聞
 
  糸井重里さんの作成した、かわいらしいページは、
  動物愛護って、なんか怖~い って人にもオススメです。


もちろん、できるだけ、自分自身の言葉で意見を言うのが

理想ですが、そう言われても、いきなり書けないですよね。


だから、これらのお手軽ツールを使って、作成する中で
どんな問題点があって、どういう風に表現すれば、
官庁へ送るパブコメとして有効なのか、見てみましょう。

そして、
この問題に取り組んできた人々が、文例を公開中。

 ジュルのしっぽ   イトイさんもベースにしています。
            殺処分方法の問題にも言及。

 純情仔猫物語   純血種の交配問題を特に重視。
            
 THEペット法塾   野良ねこの問題を重視
             愛護団体の詐欺行為にも言及。

 FreePets     有名人も参加。わかりやすい内容。

 ねりまねこ     「パブコメを出そう!」1 ~16 連載中

 他にも、多くの団体・個人が、文例を公開しています。
 自分の気持ちに近い「雛形」を探してみても、いいかも。

そして、時間が許せば、自分なりに、

ここを強調したい、これはぜひ加えたい、と
アレンジすれば、いいと思います。


いや、もう時間もないし、そこまで、できないけれど、

でも、可哀想な動物のことは、このままじゃいけない
と思ってくださる方は、ひな形のままでも、まずが大事。
1項目だけでもいいから、ぜひ、参加してください。


パブコメをメールで送るつもりの方へ

先週末、環境省のメールBOXがパンクして、
送れなくなった時間がありました。


一見、送信できても、エラーメッセージが返ってきている

ことがあるので、注意して下さい。

〆切りギリギリだと、混み合うことが予想されます。

また、パンクすることがないとはいえないので、
早めの送信をオススメします。

 どうやら、環境省の予想を上回る大量のパブコメが

 送りつけられている様子。

 動物愛護法を厳しく改正して欲しいって人、多いんだ、
 じゃ、私はパブコメなんて出さなくても、大丈夫よね。
 なんて、油断してはいけません。

 愛護法改正で、規制を強化されたくない業界関係者が、

 社員や関係者に、大量のパブコメを送らせています。
 (ひとり100票のノルマがあるという噂も。)
 
 5年前の改正時には、業界関係者と思われる規制反対票が
 約9500通、送られてきて、規制に賛成の200通を圧倒、
 規制反対が民意ということになり、改正案は、骨抜きに。

 実は、この時の意欲的な草案は、環境省のひとりの職員の
 熱意によって、まとめられたものだったそうです。

 この職員の方は、今回の改正の草案をのこして、今春、
 他の部署へ異動されました。

 「今回の改正を逃すと、また5年間、このままです。」という
 訴えが多いのですが、実は、5年どころか、この機会を逃す
 と、もうずーっと、こんな改正はできない可能性が高い。

 前回、パブリックコメントの制度を知らずにいたために、
 この5年間で、何十万頭、あるいは、何百万頭の動物の
 死と苦しみが、放置されることになりました。

 もしかしたら、今、原発事故の警戒区域で見捨てられている
 動物たちへの対応だって、違っていたかもしれないのです。

 この間、悪質なペット業者達の集団は、甘い汁を吸い続け、
 動物の命など、人間の都合で、好きにして良いのだと、いう
 メッセージを社会に垂れ流してきたのですから。

 ここ数年を思い出してください。

 「人間が、動物たちの命や幸せに責任を持つ
 ことは棚に上げ、
 「動物は、人間に癒しを与えるためにある」という
 メッセージばかり、聞き続けてきたのではありませんか。

 特に、今回の改正は、かねてから問題になってきた

 8週齢以下の仔犬や仔猫を親から引き離すことを
 禁止するという条項を含んでいます。

 悪質な繁殖・販売業者が、もっとも、嫌がっている規制です。
 (良心的なペット業者は、賛成しています。)
 
 必死で、反論のコメントを流している様子です。いわく、

 そんなに大きくなってからだと、買い主になつかない
 (↑ウソです。)

 8週齢以前に親から引き離しても、科学的には問題ない。

 (↑最低でも、8週齢までは親兄弟と一緒でないと、
  社会性が育ちません。それ以前に、1頭だけ隔離して
  しまうと、後で、問題行動が出て、飼い主が苦労するなら
  まだしも、こんなはずじゃなかった等と飼育放棄に…。)

 不景気なのに、そんな規制をかけられたら、倒産する
 会社や店が出て、失業する人が可哀想。
 (↑論外。だったら、あらゆる詐欺商法が野放しです。
  まともな商売をしたら倒産すると、認めているわけです。
  動物を好きな人は、ペット産業に就職するべきでない
  いう「常識」は、変えなければいけない、と思います。)

 そんな幼いコを、深夜まで照明の下で展示販売したり、

 ネット販売やネット・オークションで落札、宅配便で送る等
 の商法さえ、まったく規制されていないのです。

 ペット・ショップを「癒し」と言い、
 下調べもせず、冷やかしに来た客に

 「目が合った」の「抱っこしてみますぅ?」などと、
 衝動買いを誘う手口。
 たまたま、買ってからでも、勉強して、最後まで
 責任持てる人に出会えるコが、どれだけいるでしょう。

 そして、店頭に出る前に、弱ったり、感染症にかかって、

 闇に消えてしまう命が少なくない、と推定されています。
 8週齢以下だと、予防注射もまだってことですから。

 繁華街で、煌々と明かりのついたペットショップ。

 そのこと自体が、幼い動物にとっては虐待ですが、
 狙いは、酔っぱらい客による、おみやげ、プレゼント、
 と称しての、お買い上げ。
 
 夜8時じゃ、仕事で来店できないお客様もいらっしゃる?
 ほう。
 そういう人は、そのコが病気になったら、どうするの?
 たいていの動物病院の受付時間は、午後8時までですよ。
 連れて帰った日のうちに、具合が悪くなることもありえます。
 それを考えて、販売は6時までにという意見もあります。

 これから、十年以上、一緒に暮らす相手です。

 なぜ、少し調べてから、少し手間と時間をかけて、
 幼いコに合わせた方法をとることができないのでしょうか。

本当は、今回改正される動物愛護法の内容は、少しでも
動物を愛するならば、「当たり前」のことが、ほとんどです。

でも、法律で規制しなければ、お金になりさえすれば、
動物など、どう扱っても良い、という繁殖・販売業者と、
少しでも安く、自分にとって便利な販売方法を求める
消費者の間で、際限のない悪循環が起こってしまう。

捨てられて彷徨い歩いたり、餓死するまで放置されたり、
ガスで殺処分される動物たちの苦痛だけでも、これは、
私たちの社会のであると思います。
でも、本当のところ、これほど動物たちを苦しめておきながら、
言うほど、儲かってはいない業者も多いのではないでしょうか。
動物を飼うことの責任や、その種の性質や特徴も知らず、
安易に流行の犬種を買って、持て余して、保健所へ持ち込む
消費者だって、ひと通りは嫌な思いをするわけです。
何の罪もないペットの殺処分を実行する保健所の職員は、
もっと辛い役目を押しつけられています。そして、
保健所(愛護センター)で殺処分される犬猫の存在を知って、
助けてやれないことに、日々、苦しんでいる人たちがいます。


これは、すべて、無用の苦しみであり、1日も早く、
取り除くべきであると、強く訴えます。

どうか、せめて、業者の組織票にで負けないだけの
パブリックコメントが届くように、お力を貸してください。
お願いします。


今回の法改正では、項目数が多いため、パブリックコメントは
2回以上に分けて行われるそうです。
次回のパブリックコメントにも、ぜひ、ご参加を重ねてお願いします。