実話を映画化!「ぼくは君たちを憎まないことにした」
Bonjour, Yuri♪です。
しばらくストレスMaxな日々が続き、
ようやく映画を見ることができました!
今回ご紹介する映画は
「ぼくは君たちを憎まないことにした」です。
原題:Vous n'aurez pas ma haine.
2015年11月フランス同時多発テロ事件で
最愛の妻を失ったアントワーヌ・レリスが
事件発生から2週間の出来事を綴った
世界的ベストセラーを映画化。
まずは予告編をどうぞ!
あれから、もう8年も経ったのですね。
テレビをつけたら、信じられないニュースが流れていて
中継から流れる映像のバックに
絶えず救急車のサイレンが流れて
見ているだけでゾッとした記憶があります。
映画は、ある夫婦とその一人息子の日常から始まります。
子供はやんちゃで、言うこと聞かないし
妻ともケンカしたりと、
どこにでもいそうな幸せな家族の姿。
そして、自分の友人と出かける妻を
見送るアントワーヌ。
この日が永遠の別れになるとは
誰も思わない。
あの日、何が起こったか知っているのに
いや、知っているからこそ、
ドキドキして、胸が苦しくなった。
バタクラン劇場のテロをニュースで知るアントワーヌ
当時、延々と流れたニュース映像だけで
緊迫感が伝わる。
妻は無事なのか?ケガしたのか?
何度電話をしても繋がらない。
胸の中に湧き起こる恐怖。
妻の安否が分かるまで
永遠のように思えただろうな。
彼の気持ちを想像するだけで辛い。
胸が痛い…
そして妻の死を知る。
アントワーヌは、Facebookに
自分の気持ちを綴った。
「僕と息子が幸せで自由な人生を送ることで
君たちは恥じ入るだろう。
君たちの負けだ。人生は続く。
君たちに憎しみを送らない。」
私は、予告編を見た時、このメッセージは
立ち直った後に綴られたものかと
思っていたのです。
どうして、加害者に恨みや憎しみを
抱かずにいられるのだろうかと
疑問を抱いて、この映画に興味をもったわけです。
実際は、かなり早くに発信したと知り
2度驚きました。
彼はこのように決意をして
心のバランスを取っていたのかもしれません。
妻を失ってからの日常は
とても苦しいものだったから。
息子のメルヴィルは、母の死が理解できず、
ママを呼び続けて泣くし
ワンオペの世話は大変だし。
ずっと、彼の時間は止まったまま。
家族に、葬儀の相談をされても
まったく考えられない。
人が亡くなると、悲しむ時間がないほど、
葬儀の準備などに時間を取られますが、
喪に服す (en deuil)というのは
残された者が前に進むための
ステップなのかもしれません。
エンディングで、
彼の時間が静かに動き出したのを
感じられて、心からよかったなと
思いました。
アントワーヌ役の人、とても良かった。
この悲劇を、泣き叫ぶような演技でなく
怒りや悲しみを、静かに繊細に演じてくれた。
そして、息子メルヴィル役の子もよかったな。
テレビ画面に映った母の写真に
「ママ~!」と言いながら
とことこ駆け寄っていくシーンは
鼻がツーンとした(=泣いた)
この映画は、美しいセリフがたくさんあって
それもよかった。
つまり、この映画、おススメです。
そう思いながら、ではでは今日はこのへんで。
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暖かい気持ちになれる「イン・セイフ・ハンズ」
Bonjour, Yuri♪です。
一気に寒くなりましたね。
皆さま、お元気ですか?
今回ご紹介する映画は
「イン・セイフ・ハンズ」です。
原題:In safe hands
(大丈夫、心配しないでの意味)
フランス語のタイトルは、Pupille
被後見子(公共の保護を受けている児童)の意
まずは、予告編をどうぞ。
フランスでは、Accouchement sous Xと呼ばれる
「匿名出産」の制度があることは知っていましたが、
具体的なプロセスまでは知らなかったので、
非常に興味深かったです。
ソーシャルワーカーが、出産した母親と面談するのですが、
子供を育てる気はないと言う母親を責めたりせず
養子に出す場合は、そのプロセスを
金銭面で不安があるなら、国が補助をしてくれることを
しっかり説明してくれます。
また、2か月の猶予期間内であれば、
養子申請を取り消して、自分で育てることも可能です。
日本では、同じ状況にある母親が
不幸な事件を起こすケースが多々あるので、
こんな救済方法があればいいのにと
強く思います。
また、生まれてきた子が
やがて自分の出自を知りたい時に
開示してもいい情報を
母親から聞き出したり、
赤ちゃんに手紙を書くよう勧めたり、
赤ちゃんにお別れの挨拶をするように
声を掛けたりと、
赤ちゃんを思いやった
ソーシャルワーカーの仕事ぶりに
とても胸が熱くなった。
挨拶を促された赤ちゃんの母親が、
赤ちゃんは言葉が分からないとためらうのに対し
言葉は分からなくても、
気持ちはしっかり伝わると
きっぱり言うシーンにウルっとします。
また里親探しを担当する女性も、
本当に真剣に、真摯に里親候補と対峙し
勝手な里親候補に対し、
自分は、里親のためではなく
赤ちゃんのために動いていると
こちらもきっぱり言うシーンがあって
ジーンとしたり…
時には言い争いになるほど、
赤ちゃんの幸せを最優先に考える人たちを見て
本当に心配はいらないね。
そう思えてくる。
そして、あの男くさいジル・ルルーシュが
里親が見つかるまで、
赤ちゃんを預かる仮里親?の役を演じるのが
言っちゃなんだけど、楽しい。
オッサンが、一生懸命子育てしてるのが
なんとも微笑ましい。
フランスのシステムに感心しつつ
ベベの行く先を見守っているうちに
あっという間に映画は終わりました。
とても暖かい気持ちになる映画でした。
もっとたくさんの劇場で公開されればいいのに
そう思いながら、ではでは今日はこのへんで。
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ル・セラフィム♪ウンチェのバッグが気になる♪
Bonjour, あんにょん。Yuri♪です。
最近のKPOPは、ガールズグループが好きで
YouTubeで、よくMVを見ています。
さすがに同年代ではないので(爆、
彼女たちのファッションには
さほど興味はないのですが、
たまたま流れてきた
ル・セラフィムのいわゆる空港ファッションに
目が釘付けになってしまいました。
私が気になったのは、誰でしょう?
ブログタイトルに書いちゃったので
お分かりかと思いますが、
マンネのウンチェです。
彼女のバッグが、
パリの通りの名前の表示板(分かります?)の
ふざけたデザインだったので
”こっ、これ面白い、欲しい!!”と
思ったのです。
どこのブランドなのかなぁと思って
動画を止めて、
ヒントになるものはないか
探そうとしたところ、
すぐ分かりました(爆)
さっそくルイ・ヴィトンの公式サイトに
飛んだら、ありました。
こちらが公式サイト。
https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/products/petite-malle-h27-nvprod4450094v/M23496
プティット・マルという商品で
お値段が、Nantes ナント!
1,199,000円。
もう一度言います。
1,199,000円です!
楽しい、面白いで買える代物ではありませんでした(しゅん
KPOPアイドルはスゴイなと思いながら
ではでは今日はこのへんで。
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PS: モチーフとして、
この案内板がついたバッグもあるんだけど、
やっぱりウンチェの持ってるのが
私は好きだな。
実話ゆえに恐ろしい!「私はモーリーン・カーニー」
Bonjour, Yuri♪です。
今回、ご紹介する映画は
イザベル・ユペール主演の
「私はモーリーン・カーニー
正義を殺すのは誰?」です。
原題:La syndicaliste
(女性組合員の意
laを付けているってことは
どの人を指すか分かってるってことね)
まずは、予告編をどうぞ。
あらすじ:イザベル・ユペール演じるモーリーンは
フランスの原子力企業アレバの
労働組合の代表を務め
従業員5万人の雇用を守るため、尽力している。
ある日、アレバの運命を揺るがす極秘契約の
内部告発を受け、彼女はアレバの経営陣並びに
政治家にも説明・撤回を求める。
そんな矢先、彼女は自宅で何者かに襲われる。
手掛かりは見つからず、
彼女の自作自演が疑われて…
というもの。
まず、俳優陣が素晴らしかった!
モーリーンの相手が誰だろうと
自分の考えを主張し続ける強さ。
あれは、イザベル・ユペールにしか
出せないと思った。
そして、モーリーンの夫を演じたのが
グレゴリー・ガドゥボワ。
一見どこにでもいそうなおじさんなんだけど
いいのよ(爆
今回も、あんな気性のモーリーンを
暖かく見守る感じが良かった~。
そして、今回見直したのが(上からゴメン)
イヴァン・アタル。
大企業の社長役なんて初めてじゃない?
ずる賢く、野心家で、ミソジニーで
女にとやかく言われるのが好まない感じ。
見てて、すっごく不愉快になるほど(笑
そして、何より怖いのが
このストーリーは実話だってこと(ヒィ~)
社名のアレバもそうだし
後半では大手水道会社のヴェオリアの名も。
登場人物の名前も実名のまま。
当時の大臣も出てくるんです。
すごくない?
大丈夫?訴えられない?って
見てる方がドキドキする。
福島の事故後、
アレバの社長が日本にやってきた時
原子力企業のトップが女性なんだ
スゴイなぁと思った記憶があります。
その女性(アンヌ)が失脚し
イヴァン演じるウルセルが
社長に就任するんですが、
アンヌとモーリーンの会話で
“ウルセルは無能よ”
“男は能力を問われない”みたいな
セリフがあるんですよ。
カッケー!(カッコいい)
確かに、女性が要職に就くときには
仕事ができるできないを問題にされるけど
男性は何の疑問を持たれずに
さらっと役職につくよね。
(日本の政治家もそうじゃない?)
モーリーンは、映画の前半で、大企業と
後半では、警察組織といった(厳密には憲兵隊)
大きな権力を持つ組織と
たった一人で戦うのです。
(厳密には、夫も子供もいるし
気の合う友人もいるのだけれど)
フランスの闇を感じました…(恐怖)
自分だったら、
従業員の雇用を守る使命感だけで
闘い続けられるだろうか。
(無理だわ…)
とにかく凄い話です。
ぜひ見て、驚いて欲しいと思いながら
ではでは今日はこのへんで。
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今こそ見てほしい!「旅するローマ教皇」
Buongiorno, Yuri♪です。
今回ご紹介するのは
イタリア映画「旅するローマ教皇」。
原題:In Viaggio (旅行中)
現在のローマ教皇フランシスコの姿で
最も印象的なのは、
いつもは信者や観光客であふれるサンピエトロ寺院が、
コロナ禍で誰も入れず、
雨の中、一人で祈りを捧げている姿です。
とても美しくて尊くて、
同時に悲しかった。
予告編の中に、この時の姿があったので
見てみたい!と強く思ったのです。
まずは予告編をどうぞ。
旅行記みたいな映画か思っていたのですが
全然違いました。
私は、クリスチャンでもないし、
世界史が苦手でしたので
間違ってると思いますが(前置き)
歴史的に、ローマ教皇というのは、
権力のかたまりで世界を牛耳っている人物だと
思っていました。
(専門家によれば、教皇に昇り詰めるまでは
いろいろあるらしいですが…言及は避けます)
ですが、法王フランチェスコは
まずカトリックの聖職者らによる
性的虐待について
自分が犯した罪でもないのに
過去の同業者?たちの過ちに対し
責任者として謝罪しています。
また、ご自分の発言に関して
被害者への思慮が足りなかったと
反省し謝罪しています。
世の中の指導者、権力者は
権力に興じるだけで、
トップに立つ者としての
責任や義務を果たさない連中が多い中、
ちゃんとしている方でよかった(ホッ)
法王になられてから、
非常にたくさんの場所を訪れていますが、
ただの表敬訪問ではなく
法王の助けや祈りが
必要な人々が、それだけ大勢いるということ。
昨今のきな臭い世界情勢の中、
法王の言葉が、胸に刺さります。
“戦争は貧困しか生みません”
”権力者は、ナショナリズムという
古い手口で戦争を行う”
(スミマセン、うろ覚えですが
こんな感じでした)
映画の中では、
イスラエルの嘆きの壁や
高い塀で覆われたガザ地区が出てきます。
まさに、今、この地で
罪のない人々が殺されたり、
怖い思いをしたり、
生まれ育った土地を離れなければならない
(離れることもできない)人々が
大勢いるのかと思うと
胸が苦しくなった。
(ジェノサイドの犠牲者が
今度は、平気で加害者になろうとする
その精神が理解できません。
アメリカのユダヤ系住民が(少数かもしれないけど)
イスラエルの行動に異を唱えていることが
救いです。)
遠い世界のことではあるけど
無関心でいるのは止めよう。
声を上げ、ともに泣くんだ。
そう思いながら、ではでは今日はこのへんで。
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