格安DVDセットで「古い映画」を観る | 映画の楽しさ2300通り

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ある映画好きからすべての映画好きへの恋文
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以前の記事で「古い映画」鑑賞をおすすめしましたが、ヒトにおすすめしているだけでなく、このところ自分でも古い映画をよく観ています(ちなみに最近観たのはシルヴァーナ・マンガーノ主演の「シーラ山の狼」)。
前回の記事では具体的にどのように観ているのかあまり例を挙げなかったので、今回は少し詳しくご紹介します。

具体例を挙げなかった理由の一つは、自分の観ている「古い映画」格安DVDの供給源がほぼ1社(コスミック出版)なので「宣伝みたいになるのはどうかな」と思ったからなのですが、まあ事実を書くだけですのでよしとします。ちなみにNHK同様コスミック出版からも広告料はいただいておりません。


ということで前述の通り、コスミック出版が販売している「XX映画コレクション」を愛用しております。通常10枚組(たまに9枚組あり)で税込み1980円(定価)。どんな感じのコレクションがあるかと言えば次の通り。

  • 西部劇パーフェクトコレクション
  • サスペンス映画コレクション
  • ギャング映画コレクション
  • ホラー・ミステリー文学映画コレクション
  • 史劇パーフェクトコレクション
  • 冒険映画傑作コレクション
  • フランス映画パーフェクトコレクション
  • イタリア映画コレクション
  • 1度は観たい!名作映画コレクション
  • 野球映画コレクション
  • 音楽映画コレクション

などなど。
そのほか、俳優・監督のセットもあり、例えば

  • ゲーリー・クーパー
  • ジョン・ウェイン
  • ジャン・ギャバン
  • マリリン・モンロー
  • エリザベス・テイラー
  • イングリッド・バーグマン
  • ヒッチコック
  • チャップリン
  • マルクス兄弟
  • イタリア映画3大巨匠名作集(デ・シーカ、ヴィスコンティ、ロッセリーニ
  • 小津安二郎

などがあります。

西部劇パーフェクトコレクションが枚数的には最も充実しており、自分が把握しているだけで39セット、390本あります。ややこしいのは、セット間で多少重複があること(例えば「誰がために鐘は鳴る」はクーパーコレクションとバーグマンコレクションの両方に収録)、10本の中には観た映画もはいっていること、ですが、後者はやむを得ないでしょうね。
これらはAmazonでほぼ(通常定価より安く)お求めになれるようです。

で自分はどれを購入して観ているか一例を挙げると、「殺人者」が観たくて「サスペンス映画コレクション」の「名優が演じる欲望の世界」を購入。このセットの内容は次の通りでした。

  • 地獄の英雄
  • 殺人者
  • 扉の影の秘密
  • 大時計
  • 歩道の終わるところ
  • 邪魔者は殺せ
  • 破局
  • 闇の曲がり角
  • 暗黒の恐怖
  • マカオ

この場合、観たことのある作品は1本もなく、観たいと思っていたのは「殺人者」だけ。そのほか「機会があれば観てもいいかな」と思っていたのが「地獄の英雄」「邪魔者は殺せ」「暗黒の恐怖」の3本。


残る6本は存在も知らなかった作品でしたが、ボックスの裏面で監督、主演、概略を読むとそのどれもがなかなか面白そう。買って損はなかった、と感じたのは映画好きだからこそではありますが、よく言う「だまされたと思って」観てみたら案外楽しめるのでは、というのが前回およびこの記事の趣旨であります。

 

仮にひとつおすすめするのであれば、「ゲーリー・クーパー大全集」。愛する映画の1本に挙げた「モロッコ」を始め、イングリッド・バーグマンの美しさが光る「誰がために鐘は鳴る」、オスカー(主演男優)を受賞した「ヨーク軍曹」、厳しい現実と闘う人々を暖かな視線で描く名匠フランク・キャプラの「オペラハット」、ルー・ゲーリックを演じた「打撃王」など、見ごたえのある作品揃いです。

ただ、「西部劇パーフェクトコレクション」との重複を避けたのか西部劇がはいっていないのは仕方がないとはいえ、戦争関連の作品が多く、そちらが苦手なファンには向かないと思われます。そういう方は、喜劇も含まれる「ゲーリー・クーパー究極の名作集」か「ゲーリー・クーパー珠玉の傑作集」で、これまで知らなかったクープの魅力に触れてください。

 

※前出の「シーラ山の狼」は「イタリア映画コレクション」からの1本です。