ソルト | アリスの映画鑑賞日記

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見た映画を、毒舌を交えて紹介していく映画ブログ。ホラー映画過多気味ですが、気にしない気にしない。

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 CIAのエージェントであるソルトは、ある日ロシアからの亡命希望者の取り調べを担当することになった。

 ところが、そのロシア人が、ソルト自身が実はロシアの二重スパイであると自白。一見言いがかりのような自白だったが、軟禁されたCIAの建物から、彼女が強引ともいえる手段で脱出したことから、疑惑はますます深まり、CIAからの執拗な追跡を受けることになる。果たしてソルトとは何者なのか…。


 もともとグレイゾーンにいる女スパイソルトが、白なのか、はたまた黒なのか、主人公である彼女の正体がなかなか掴み切れないだけに、ハラハラしながら彼女の挙動を見ているしかないじれったさもあるにはあるのですが、ぐいぐい引き込まれていくアクション&ストーリーは秀逸。


 厳しい訓練を受け、冷酷なスパイに成長した主人公が、「真実の愛」を見つけたことで変わっていく、というところは、私の好きな映画「ニキータ」っぽくて、アクション映画といえど、女性には共感できるところが多々あるんじゃないかと思います。

 しかし、「愛のために二つの大国を敵にまわす」という映画の割に、アンジーの相手役が微妙に地味な俳優というところがちょっと・・・。もう少し魅力的な配役にして、二人の思い出なんかももう少し劇中に登場させるとよかったかなあ。


 徹底的にアメリカ人としての行動と、スパイとしての技術と、祖国のために命を捨てることをいとわない、ほぼ洗脳といっていい教育を受けた子供たちが、ひそかに敵国に潜入。いつか来るXデイまで、ひたすら善良な市民に成りすましている、という設定が、本作では「ロシア」だから今更感があるけど、北朝鮮なら現実にしていそうで怖い。

 あなたの傍にいる人は、大丈夫ですか?


《私の評価》


  ☆☆☆☆