パイレーツ・オブ・カリビアン  生命の泉 | アリスの映画鑑賞日記

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見た映画を、毒舌を交えて紹介していく映画ブログ。ホラー映画過多気味ですが、気にしない気にしない。

 テーマ分類のところで、一瞬悩みました。

 一応登場しているので、「ゾンビ映画」でもいいのかもしれないなぁ・・・。


 さてさて、いよいよ4作目ですよ。

 画面にジャックが登場しただけで、もううれしくて仕方ない。

 なんでしょうなぁ、彼のこの魅力は。

 酔っぱらった様な歩き方、小汚い衣装、歯には悪趣味な金歯、いつもいい加減で無計画。

 何一ついいとこなしのようなこの男。

 しかし、このキャラクター、ジョニー・デッブが命を吹き込んだ途端、たとえようもない魅力的な男に見えるから不思議なものです。ジョニー以外の誰も真似できない。

 普段のジョニーは、そんなにかっこいいと思わないのだけれど(ファンの方すみません)、ジャックに扮した途端輝きを増します。

 本当にいい男。

 ワタクシ、ひそかに29800円のフィギュア狙っております。


 一応前三部作で、ウィルとエリザベスのお話は決着がついたので、新しいお話でございます。

 永遠の生命を手に入れることのできる(本当は何年かごとに更新しなきゃならないが)という、伝説の『生命の泉』を巡り、ジャックと元カノ、バルボッサ率いるイギリス海軍とスペイン軍が、4つ巴の攻防戦を繰り広げることになります。

 様々なイベントを織り込みすぎて、逆につまらなくなってしまった第3作目よりも、お話のスジが「生命の泉」という1点に絞られているので、単純明快。わかりやすい筋書きになっています。

 しかし、伝説伝説言ってる割には、やけにみんなあっさり泉にたどり着いてしまうのは、ご愛嬌ですかね。

 見どころは、相変わらずいい加減で無計画ながらも、いつもなぜか物事がうまく転がっていくジャックの活躍と、宣教師と人魚の恋愛模様です。あと、回を追うごとに、やけに性格が丸くなっていくバルボッサとジャックとの掛け合いも楽しい。続編が作られるなら(ドル箱シリーズだから作られるとは思いますが)、悪党に戻ったバルボッサを見てみたいなあ。


 陸では絶世の美女。男を次々と誘惑して、海に引きずり込んで食らう魔物として登場する人魚。

 もともとディズニーランドのアトラクションの『カリブの海賊』は、おどろおどろしく、残酷な、ホラー的要素が大きかったので、この人魚ももっと、世にも恐ろしい存在として、残虐なシーンを入れてほしかったのですが、さすがにファミリー映画になってしまったこのシリーズでは無理な話か。

 そういえば、冒頭でも登場するといっていたゾンビも、変なメイクしているだけで普通の人間としてること変わらないもんな。1・2作目の時のような、子供が夜中夢見てネションベンするくらいの恐ろしさがあったらよかったなあと思いました。


 あとジャックの元カノ、海賊黒ひげの愛娘アンジェリカを演じたペネロペ・クルスですが、なんと撮影中に妊娠が発覚。そのため、激しいアクションシーンは、実の妹さんが影武者を演じているのですが、どこを見てもまったく見つけることができませんでした。

 妹そっくりすぎ。

 「スターウォーズ」で、アミダラの影武者を演じていたキーラ・ナイトレイと同じくらい、「ナイス!影武者」ぶりなので、ぜひ劇場でご確認ください。


《私の評価》


  ☆☆☆☆☆(だってこのシリーズ大好きなんだもん!!)