ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト~鮮血の美学~ | アリスの映画鑑賞日記

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見た映画を、毒舌を交えて紹介していく映画ブログ。ホラー映画過多気味ですが、気にしない気にしない。

ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト -鮮血の美学- [DVD]/トニー・ゴールドウィン,モニカ・ポッター,サラ・パクストン
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ウェス・クレイヴン初監督作品『鮮血の美学』のリメイク。

街から郊外の別荘にバカンスにやって来た幸せな医師の一家を襲う悲劇。街へ遊びに行った一人娘のメアリーは、親友とともに凶悪殺人鬼一家に拉致され、レイプされた上銃で撃たれてしまう。その夜、嵐の中事故に合ったと言う一家が別荘にやってくる。不憫に思った夫妻は、一晩彼らを離れに泊めてやることにしたのだったが、彼らこそが愛する娘をズタズタにした張本人だったのだ…。

この作品の見所は、救命医師として人の命を救う夫と、優しいその妻、裕福で善良な、いわゆる「普通」の人間が、娘を凌辱した犯人に復讐を遂げて行くところ。
あくまで殺人に対しては素人、力加減や勝手がわからず、なかなか犯人達を仕留められない。包丁では急所をはずし、急場しのぎに生ゴミ処理器を用いたり、消火器で殴ってみたりと、この「手際の悪さ」がかえのってリアル。なかなか人の命を断つのは難しいんだよね。
例え夫妻がどんなにひどい復讐を彼らに行ったとしても、前半で鬼畜のような殺人鬼の所業が執拗なまでに細かく描かれているので、同情の余地一切なし。かえってスカッとするくらい。
また、作中夫が医師であるとか、娘が水泳が得意であるとか、亡き兄がメアリーに贈ったペンダントとか、壊れたシャワーカーテンとかと言った伏線の数々が、きちんと上手く生かしてある演出の組み立てかたが絶妙。その上ヒロインが可憐な美少女(無駄にサービスカット多用)なので、かなり面白かったです。
オリジナルの方は未見なので、比べて見たら面白いだろうなあ。今度レンタルしてみよーっと。

《私の評価》
☆☆☆☆☆