- 地獄の変異/パイパー・ペラーボ
- ¥3,120
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《おはなし》
地底版『エイリアン2』。
《スタッフ・キャスト》
監督:ブルース・ハント
出演:コール・ハウザー(ジョン)
エディ・シブリアン(タイラー)
パイパー・ベラーボ
《感想》
カルパチア山脈の崩れた教会の下から、洞窟が発見される。それは、テンプル騎士団を滅ぼした翼を持つ怪物が住むと言う伝説の洞窟だった。ニコライ博士は、ケイブダイブチームの専門グループを呼び寄せ、調査にあたるが、クルーの1人が何者かに襲われ、入り口が崩壊。未知の洞窟へ閉じ込められてしまう・・・。
何かと『ディセント』と比べられがちな本作品。私もどうせB級と全く期待していなかったのですが、なかなか面白かったです。
『ディセント』が地底人との攻防戦を女の情念と絡ませつつ、スプラッタに描いた作品なら、本作は、翼を持ったヌルヌルモンスターと探検隊の攻防がみもののアドベンチャーホラー。
同じ洞窟と言っても、本作は地底の水脈や地底湖がメインなので、画面も明るく、個体の識別が容易について、今何がどうなっているのかわかりやすくて好感が持てます。
CGのヌルヌルモンスターも画面にババーンとは出てこないので、あまりB級感も漂ってきません。私的にはもっとスプラッタ感がほしかったですけど、割とそこらはソフトに描かれているのでホラー初心者でも全く問題ないと思います。
ただ、設定が甘く、独自の進化系が発展するほど外界から閉ざされていたはずの洞窟になぜ酸素が溢れているのか(しかもメタンガスが燃えて続けているのに)とか、冷たいはずの地下水に潜るのにものすごい露出(エロの話じゃないですよ)の高い衣装を着ていたり、生物を変異させるウイルスの目的は何なのか良くわからなかったり、怪物がいると言う伝説の洞窟に行くのに誰も武器を持っていかなかったり、そもそも出口が目の前にあるのに、なぜ地底生物が逃げ出さないのか疑問だし、と言った突っ込みどころは満載なので、私みたいなタイプの人間には非常に面白い作品となっております。
未知のウイルスに侵され、どんどん人間離れしていくお兄ちゃんは、本当に信頼に値するのか、次に何をしでかすのかドキドキで目が離せないし、パイパー姐ちゃんの宙吊りバトルはかなりテンション上がるし、『サードウオッチ』・『invasion』のエディ・シブリアンは相変わらずエクボがセクシーでかっこいいしと、大満足の作品でした。
《私の評価》
☆☆☆☆