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Always smile

めぐりあえた世界に感謝をこめて…


edinburgh

車窓からの景色を楽しみながら、時に読書してゆるりと過ごして本、クッキー食べてコーヒーで一息…としている間に数時間は経ち、エディンバラ・ウェイバリー駅に定刻より何故か早く到着しました音譜


「ウェイバリー駅って面白いんだよ。谷にあるんだよ。」と話してくれたエディンバラ経験のある友人からそれを聞いたとき「どういうこと?」と思いましたが、なるほどなるほど。

そして「コートは必須」とも言われましたね。

「えー、7月でしょう??」と抵抗してみましたが、これも大正解でした。本気で寒かった雪の結晶

聞いていたとおり谷にあるウェイバリー駅。

車内から帽子をかぶった日本人を発見!緑のコートを着た日本人=ワタクシもすぐ発見され、日本からン千マイル離れた彼の地で、初対面となりましたニコニコ


いや~、面白いですね。

日本で同じ職場にいても会ったことのない人とスコットランドで会うって。

ホテルに荷物を置きましょうかとまずは駅からも程近い場所にあるらしいホテルに向かいました

…地図上、ココですよね…とうろつきまわることしばし。

それがいわゆる「ここですよホテル」というエントランスが見当たらない!!!


でもバゲージ持ってシャトル待っている人もいるので、多分このあたりがホテルには違いない…

謎が解けたのは滞在者がちょうど戻って来たときに「入りなよ」と通してくれたとき。

ホテルとはうたっていたものの、ここはホテルではなく、いわば学生用ドミトリーのようなタイプの滞在場所でした。

帽子をかぶった日本人と共に「なるほど~知らないもんだなぁ」と妙に納得しましたシラー

なのでバゲージルームもかなり適当で、鍵一つを受付からもらって使い回すんです。ちょっとおっかないかも。まぁ、荷物は夜に取りに行っても無事でしたが。

これまで英国はロンドンとケンブリッジ、いわばイングランドのみの旅でしたので、スコットランドという土地を全く理解していませんでした。

どうしてスコットランド独立問題が取り沙汰されるのかも。

実際に出かけて、その地に接して感覚として実感したのはこれは「英国」とひと括りにするのには無理があるのでは?ということでした。

まず言葉!「何言ってるのかさっぱり分からん…」、これが最初の感想です。

人の会話を聞いていて、英語であれば大抵は何となくわかるのですが、完全に無理!

それでも11で会話していると、単語のぶつかり合いではありますが、まぁ何とかなります。

「めげないこと」と「必要以上に何でも伝えようとしないこと」に注意していればグッド!

コーヒーまた英国といえば紅茶文化、と思いきやエディンバラではコーヒーショップをよく見かけますが、いわゆるアフターヌーンティーなどは完全に一定の顧客層か観光客を見込んでの営業のように感じました(高いですよ…一人£20~)。

ビールパブにしてもイングランドのそれとはまた異質なようです。あのハギスとやらを食して、味覚自体違うんじゃなかろうかと思った次第。

ちなみにいただいたハギスは絶品でした。スーパーでも普通に販売されているそうです。郷土料理という点ではリヨンのクネルと同じようなもの?いやいやクネルの方が好きですが。

旅の基本。まずは街を歩く。ただひたすら歩く。

そして景色を、人を、食を通して存分に味わい、土地の産物に触れ、自分なりに学ぶ。

この学びがあれば、ただ機械的に記された地図が色づき、

またガイドブックでは伝わってこない感動に必ず恵まれます。

大切なことは全て自分自身で、そして確かに経験することです。


scottland

旅の始まりはロンドン。

日本を出発して10数時間。

イミグレの長い列に並び、初めての夏のロンドン。

空港からはチューブで1時間と少し、Kings Cross 駅までの少しお疲れな移動です。

£が大体200(空港からは£6)

前回訪れた冬のロンドンのときは確か130円くらい。これは結構大きいですね。

あちらは少額の切符でもクレジット精算が普通。

日本のように10000円札や5000円札を入れるような券売機はまずお目にかかりません。

ニューヨークなんてMaxが$20だった気がします。その場合、お釣りが出ないこともあります。

よって窓口の長~い列に並ぶのがイヤならばクレジット決済でサクッといきましょうチョキ

ロンドンのチューブは車内がコンパクトで背の高いイングランド人たちに少々窮屈なのでは?と思えるほど。

フライトとイミグレの疲れもピークで、何はさておきさっさとホテルへ!とキングスクロス駅からホテルへと向かいました得意げ

ハイシーズンとあってロンドンのホテルが非常にお高いため、バジェットホテル・そしてエディンバラ行きの列車の出発駅であるキングスクロス駅に近いホテルを選びました。

屋根もあるし、清潔だしアメニティは全くないけれどフロントである程度対応してくれて、到着後の疲れを癒すには充分でした音譜

明るい時間の長いこの季節のヨーロッパ。

油断するといつまででも起きていてしまいますから要注意。

早々にカーテンを閉めて「夜」の頭にチェンジです。

時間限定の無料Wifiを利用してFacebookをアップ。

時差ボケ解消にも効果絶大、便利な世の中になりました。

翌朝、7時半のエディンバラ行きの列車に乗るためホテルをあとにして徒歩で駅へ。

海外の鉄道駅、大好きなんです。

掲示板に次々と映し出される出発の報せをチェックして、それぞれホームに流れていきます。

ウェブで既にチケットをおさえていましたので、予定時刻近くにアナウンスが入ったのを確かめ、私もホームへと向かいました電車

最初の目的地はエディンバラ。

予備知識は留学経験のある友人に教えてもらっていましたが、何しろ土地勘がなくイメージが湧かない…

「行けばわかるよ」…そりゃそうだろうよしょぼん

頼りない私に現地案内人をお願いしてくれました。感謝感謝ニコニコ

さて無事に会えるかどうか。

アバウトな待ち合わせの目印は「帽子を被った日本人」・「緑のコートを着た日本人」。

さぁ、5時間の陸の旅。

向かうは初めての地、スコットランドです。

出発前、学生時代の、人生の大大先輩の皆さまとご一緒する機会に恵まれました。

ちょうど旅に出ますとお話したとき、また一つ気づいたことがありました。

「いいわね~」「いっぱい美味しいもの食べてお買いものして」…そんな言葉が一つもなかったことです。

「なるべくたくさんの場所に、日本人を見かけないような、人が出かけたこともないようなところに。」

「都市もいいけど、本当に旅を味わうなら地方の町に出かけることだ。」

そしてこうも言われました。

「ただキレイなものだけを見ていちゃダメなんだ。ただ贅沢なことだけをしていてもダメなんだ。いろいろなものを見ること、貧乏も失敗も味わうこと、そのどちらをも経験すること。そしてそれを自分なりと理解しようと努力すること。」


少しはこのアドバイスを活かせた旅になったでしょうか。

さてエディンバラの旅へツヅク。


kings

それはそれは不思議な旅でしたブーケ2

巡った町の数というより、人との出会いにおいて。

絶好の季節に関わらず、頭の中に自然と流れる曲は「シェルブールの雨傘」。

青空よりは曇りや雨も多く、決してスムーズな移動ばかりではなかったけれど。

「無」から始まり「満」に終わる。


本来会うはずの無い偶然の導きにやがては満たされた旅、こんな旅は初めてのことでした。

日本を発ち、ロンドンに到着飛行機

翌朝から鉄道で北上してスコットランドを初めて訪ねる。

エディンバラ、ダンファームリン、リンリスゴー、そしてグラスゴーへ。

ウェストコーストをロンドンへ。

海峡を越えて大陸に渡り、パリに到着。

ブルターニュ地方に進みレンヌ、ブレスト、そしてサンマロの地へ。

続いてノルマンディー地方を訪ねルーアン、シャンパーニュ地方のトロワへと旅は続き、

最後はロワール地方アンジェへ。

12の町を鉄道で廻り、車窓から過ぎゆく景色を、空を見やりながら、何をするでもない無の時間を心ゆくまで堪能しました。

日本人とすれ違うことも稀な土地、地図も持たず出かけた旅先。

時に動物的勘だけを頼りに、時に身振り手振りで意志を示して。

恐れることなく、怖気づくことなく「まぁ、こんなこともあるわ」と最後は笑顔でプレゼント


さぁ、そんな旅のいくつかを辿ってみることにします。


halsinki1

これまで見た空の中で一番濃い水色をしていたのが、かの地でした。

一年のうち僅かな月、その地は一日の殆どが陽に照らされます。

人々は束の間の光の時間を慈しむように、しかし決して急ぐふうでもなくゆったりとその時々を享受していました。

あるがままに、なすがままに、いや、与えられたままに。

そんな感覚を共有した町がフィンランド、その首都ヘルシンキ。

フランス・ベルギー・ルクセンブルグへの旅を終え、最後の目的地に選んだのがフィンランド。

ちょうどJALの直行便を運航を始めたと聞き、「これはいいぞ!」と最終降機地に選びました。フランスを発ち、フィンエアーに搭乗するとサーブされたのが、マリメッコデザインを取り入れたライトミール。

気分はすっかり北欧です(単純)得意げ

空港から市内までは直行のバスがあり、アクセスも抜群。

フィンランドの国土は日本より少し小さめ。

但し国土の殆どが森林や湖で占められています。「森と湖の国」と言われる所以ですね。

そしてムーミンの国。

最近では、人気の北欧デザイン、アラビア、イッタラ、テキスタイルではマリメッコなどで有名です。

街をぐるりとめぐるのがトラム。

私も乗車して街の風景をたっぷり取られた窓から眺めました。

決して華やかでも賑やかでもない、どちらかといえば地味でひっそりした町。

ただ「なんともいえぬ余裕」が流れる町、それがヘルシンキでした。

現実的な側面から考えると、それは医療や教育など社会福祉の充実からくる余裕。

また別の面から考えると、それは厳しい自然の中で1年を過ごす中で体感として得た「与えられるままに」というまさに自然体から来る余裕、といえなくないのかも。

物価は総じて高く、贅沢は禁物()汗

それでもカフェで心ゆくまで陽の傾くのを眺めたり、

大道芸人たちのパフォーマンスに喝采したり、

広場に連なるマーケットの屋台でサーモンや鹿のミートボールに舌鼓をうってみたり。

お金や物では決して得ることの出来ない精神の安らぎ。

彼ら彼女らのあの笑顔の美しさがどこから来るのか、ヘルシンキの町をそぞろ歩いているうちに、す~っと理解出来ました。

突き抜けるような濃い水色の空のもと、肩の凝らない本当の笑顔に出会えた町、それがヘルシンキでした。

それが取り繕いや、その場しのぎの合せ笑いでないまことの笑顔は、人を心から幸せな気持ちにさせてくれます。

そしてそれが与えられるままを享けて、自然に得たものであればあるほど。


そう、ムーミンの小説の一節にこんな言葉がありますコスモス

「春は花を見て、夏は太陽を浴びる。秋は落ち葉を踏んで、そして冬は静かに春を待つ。」


paris13j

曇り空と雨雨

灰色の景色に凛と咲く紫陽花あじさい


列島が梅雨に覆われる今日この頃、そろそろ「旅」の報せが次々に舞い込む頃になりました。

そう、バカンスの準備を始める頃なんですね。

周囲では北米、特にヨーロッパへの旅が多いようです。


「今、一番楽しいときですね!一層楽しんでらして!

と会話をしめくくることが多くなってきました。

全く生活感のない会話。

でも、何だかそれだけで気持ちが上向きになるから不思議なものですニコニコ


昨夜も「ご相談が…」と一本の電話が。

何かしらと思ったら「ウィーンって行ったことあります?

…おっ、旅の相談か!と大してお教え出来ることもないけれど、他人さまの旅に束の間、便乗させていただきました。


日本を出発して、ウィーンでストップオーバー、そこからバルセロナへと向かうという旅だそうです飛行機

いずれの都市も出かけたことがありますが、対照的な街。

でもそのチョイス、結構楽しめるかも!と直感しました。


私が訪れた季節のウィーンは一日の殆どが曇り空。


雪も舞う頃で、歴史を感じるカフェで友達とおしゃべりを楽しみましたコーヒー

全般的に濃いめのウィーンのデザートたちが、あの寒さの中では完璧にマッチしていたのを実際に体験して、「それだからそのように作られる」という感覚を得ました。


「ここに緑が溢れる頃もまた素晴らしいだろうなぁ」と思い描いたものですクローバー

ウィーンはハブスブルグ帝国の繁栄のまさにお膝元。

リンクに囲まれた中心地はまさにそれだけで歴史遺産です。

木々の枝が線を空に描いてウィーンの冬を示していた光景。

来月、彼女が訪れる頃には美しい緑の葉、そして花々がウィーンの夏の光景を示してくれているでしょう。

彼女の来月の短かなバカンス。

(いつも旅先で「それはバカンスじゃない!」と言われる日本人のお休みの取り方…。でもバカンスなんです、気分としては♪)

きっと佳き旅になることでしょうヒマワリ


旅の始まり虹

いつ頃からか、私は一冊のノートを購入するところから旅を始めるようになりました。

いわば「旅メモ」です。

行程、会計、買い物リストなどなど全てを一冊に書き溜めていくのです。

滞在中の記録もそこに書き重ねていきます。

大抵が驚くほど楽しい旅なので、旅が進むにつれて「今日廻ったところ」を書いてその日は夢の中へ…ということも多いのですが得意げ


旅メモを購入して、次は航空券の手配。

会計欄に最初に記すのはこの航空券代金ということになります。

そしてガイドを片手に行程を練り、地図を横に置いてシュミレーションを始めます。

目下、計画中の私のバカンスはここまでメモ

旅に出ることを知った周囲のさまざまな輪が次の輪をつないでくれて、滞在予定先での日程から決まっていきそうな勢いです。

スケジュール固めますので、皆さましばしお待ちくださいチョキ


とある夏の旅黄色い花

なかなか手強い交渉相手と仕事を進めて、いよいよ最終手続きに入ろうという頃でした。

その年の旅先はニューイングランド地方を訪ねる旅。

「出発までに間に合うといいけどねぇ」というすげない発言にもめげることなく喰らいついたものですにひひ


細かな書面の字句修正を経て提出した書類への許可書が届いたのが、出発の前日でした。

ようやく届いた封書からは仰々しい許可書。

そして無造作に貼られた付箋紙にはこうありました。

「どうやら出発には間に合いましたね。御苦労さまでした。Von Voyage!


私は、旅に出るとき、その言葉に接した瞬間を何故かとても暖かに思い出しますプレゼント