読書感想(283)「虚ろな十字架◆東野圭吾」 | アルジャーノンにシャンパンを

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というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

虚ろな十字架

東野圭吾著

光文社文庫

2025.6.21読了

☆☆☆

殺人被害者の遺族は、犯人が死刑になろうと決して救われるものではない。しかし、それでも死刑を求刑する意味とは。作中にある、「死刑になれば、その人は二度と殺人を犯すことはない」が答えなのか。登場人物の過去の出来事がいろいろ絡み合って物語は進み、結局誰も幸せにならないエンディングに帰結する。死刑制度の是非を問う社会性の高い作品だとは思うが、やっぱりこの手の小説はあまり好きじゃないな。