【3月29日(土)】
さて、佐野に来てはや1年。昨年のこのころは引っ越しでバタバタだったなぁ、と思いつつ1人慰労会をやってきました(笑)。
2月初め以来、ほぼ2か月ぶりの須藤さんです。
前回はカウンターの左端、今回は右端でした。8席のカウンターは、この日もいっぱい。
まずはスーパードライの生。これも嫌いじゃないけど、YEBISUかプレモルがあればなおよろし。
鞘ごと真っ黒に焼かれたのを、大将が熱そうに開いて取り出した空豆。季節をちょっと先取りです。
初鰹と新玉ねぎ。鰹は刺身かと思うくらい、ごく軽い炙り。自家製ポン酢の風味を邪魔しないためかな。
お任せで出してもらった冷酒は、福井県常山酒造の純米吟醸“飛”、しぼりたて直汲み生。
微発泡でキレのあるスッキリ辛口。花見しながら飲むには最適、という感じ。
蛤の出汁の茶碗蒸し。蛤の身もしっかり入ってる。ただ、これだけは関東風の濃い目の味です。
ホタルイカの沖漬けとのれそれ。佐野でのれそれが食べられるとはちょっと驚き。鮮度良く、醍醐味の食感が充分楽しめました。沖漬けは見た目ほど味は濃くなく、適度な塩梅。これらのせいで、冷酒の消費が加速してしまった(笑)。
刺身はオゴダイ、スズキ、ホッキ貝。オゴダイはあまり馴染みがないが、関東では高級魚として認知されてるらしい。何日か寝かせたようで、身は柔らかく旨味が強い。スズキも同様。ホッキは、切る前に焼き串で焦げ目と香りを付けてました。
クロソイの唐揚げ。身は淡白で、衣にしっかり味が付いたタイプ。これはこれで美味しい。
次のお酒は、鮨に合わせて選んでもらいました。
宮城県新澤醸造の伯楽星純米吟醸。
これも爽やかな辛口で、優しい香りと酸味が確かに鮨と合う。
そして鮨のスタート。まずは真鯛から。
マグロ赤身。
綺麗に包丁の入ったサヨリ。
ホタルイカは出汁で炊いているんだそう。
ウニはモノによって風味に随分差があるけど、これはかなり美味しい。
そして須藤さんのスペシャリテ、唐子づけ。この手間のかかるエビの鮨、ひと口で食べるのがもったいない。
美しく編まれたコハダ。こういう小技を披露してくれるのは嬉しい。
大トロの稾炙り。炙りの香りで脂を中和する作戦はなかなかいい。
白焼きの穴子は山椒塩で。これは絶品。穴子好きとしては、たまらない一貫です。
甘めの玉。
最後はネギトロ。
須藤さんの鮨は、やっぱり好みに合うなぁ。やや硬めの赤酢のシャリとバランスのいいネタ。しかもそれらにキチンと仕事がされている。さらに日本酒のラインナップも興味深い。他のお客さんに勧めていたのと被ってなかったし。大満足の慰労会と相成りました(笑)。
ワイン&バー CHOUETTE(シュエット)。
ナパのシャルドネ。濃厚で熟成感がすごい。
最後の1杯はドライシェリー。
お隣の栃木市で、ワイン用の葡萄から育ててワインを造るという活動が始まったらしく、翌朝早くからマスターも葡萄の苗木を植えに行くんだとか。朝起きれるか心配してたけど、ちゃんと行けたかな?(笑)。