【2月1日(土)】
佐野では1人で飲みに出ることはほとんどないのだけれど、この日は以前から気になってたお鮨屋さんに行ってきました。
ボクのアパートからは、歩くか電車にするか微妙な距離にある鮨 須藤。行きはお腹を空かせるため、帰りは酔った勢いで歩いてしまいました(笑)。
正統派の江戸前鮨で、シャリには赤酢を使ってるというのが事前情報。ボクの好みに近そうなので期待が持てます。
美しい檜のカウンターには8席、奥に個室もあるらしい。
まずはスーパードライの生。綺麗な泡!!。
菜の花の黄身酢かけで無難なスタート。
冷製の煮牡蠣。身が締まってて味がしっかり染みている。
助子(=たらこの原料)の旨煮。出汁の塩梅がいい。茶碗蒸し用のスプーンで残さず啜ってしまった(笑)。
ビールのあとはもちろん冷酒。
佐野の第一酒造(開華が有名)の大瑠璃純米吟醸。栃木県内の5つの酒店主が、自分たちで米造りから仕込みまで行ったもので、それらのお店でしか手に入らない貴重なお酒です。しっかりしとした味わいながら華やかな香りもあり、なかなかいい出来栄え。
あん肝の茶碗蒸し。中にはあん肝がゴロゴロ入ってる。これは関東風のやや濃い目の味付け。
お造りは3種。ハマフエフキ鯛、ホッケ、中トロ。鯛とホッケは3〜4日寝かせて旨みを乗せているとのこと。ホッケの刺身って、初めて食べたかも。
スズキの胡麻揚げ。胡麻の風味と食感がいい。
次のお酒をリクエストしたら、〆張鶴の純米吟醸が出てきました。これは好きなヤツなので嬉しい。そして、やっぱり美味い。
ここからお鮨のスタート。
まずは金目鯛。
マグロ。このタイミングで?と思ったが、食べてみると違和感なし。赤身だからかな。
脂の乗ったイワシ。節分が近い…のは関係ないか(笑)。
ウニはシャリと同じくらいのボリュームで満足度高し。
唐子(からこ)づけ。才巻エビ(小さい車エビ)を開いて、芝エビのおぼろを挟んで握った丸いお鮨。伝統的な江戸前鮨のひとつだが、手間がかかるので東京でも出してるところは少ないのだとか。エビの握りとして、これは秀逸。
半熟イクラ。イクラは軽く火を通すと、旨味が増してまた違った美味しさになります。
コハダ。ここで酢締めネタはいいタイミング。
大トロの漬けの藁炙り。口に入れると煙の香りが抜ける。
白焼きのアナゴは山椒塩で。煮アナゴじゃないのは新鮮かも。
芝海老入り玉。甘いやつです。
最後は手渡しのネギトロ。
ハッカクのお吸い物。ハッカクってギザギザの変な魚。鮨ネタじゃ使わないので、お吸い物のために仕入れたのかな。
鮨 須藤、期待を裏切らないいいお鮨でした。
やや硬めの赤酢のシャリに、キチンと仕事がなされたバランスのいいネタ。海無し県という地理的なハンディがあるにもかかわらず、このクオリティは立派だと思う。更に高ポイントなのが日本酒のラインナップ。奥様が詳しく説明、的確に選んでくれるので、こちらも楽しめる。加えて気持ちのいいサービスも、好感が持てるところ。
季節が変わるころ、ぜひ再訪したいと思います。
さて、ブラブラ歩いて帰る途中、ちょっと寄り道して久しぶりにシュエットさんへ。
覗いてみるとほぼ満席。カウンターの端に1席空いてたので、何とか座れました。
まず、ドライベルモットをストレートで1杯。そのあとキンキンに冷えたタンカレーにビターを垂らしたのを1杯飲んで、体内でマティーニの完成(笑)。
忙しそうなマスターとは少ししか話せなかったけど、それでも現在の栃木のワイナリー事情なんかが聴けて有意義なひと時でした。やっぱり「バーカウンターは大人の勉強机」だな。