リボルバー
原田マハ著
幻冬舎文庫
2024.2.19読了
☆☆☆☆
やはり著者のアート系の小説は面白い。ゴッホとゴーギャンの関係性をモチーフとしたストーリーなのだが、彼らの接点やかかわる人々、時系列などの事実はしっかり押さえる一方、ゴッホの自殺の詳細など歴史的にも明確になっていない部分でフィクションを展開する。だから100%作り話とも言い切れず、「もしかしたらそうだったかもしれない」という読後感がいい。しかし偉大な芸術家を相手にこんな妄想ができたら(笑)、つくづく楽しいだろうなぁと思う次第。