読書感想(269)「生きるぼくら◆原田マハ」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

生きるぼくら

原田マハ著

徳間文庫

2024.1.31読了

☆☆☆☆

米作りを通して、人として成長し家族の絆が深まっていくという、原田マハというより重松清的な雰囲気の作品です。あまり興味のある題材じゃないので最初は☆3つかな、と思いつつ読んでたら、終盤が思いのほか良かったので☆4つに昇格。ラストの部分は3回くらい読み返したけど、そのたびにジワジワと感動がこみあげてくる。このあたりはマハさんらしい巧さですね。カバーになってる東山魁夷の「緑響く」、この風景のモチーフになってる蓼科の御射鹿池(みしゃかいけ)が、物語のキーポイントになってるのもらしいところ。