【11月17日(金)】
さて、この日は年に1度の足利詣で。翌日のココファーム・ワイナリー収穫祭に参加するため前泊するという、この気合の入れ様といったら(笑)。
そして前夜祭は、これも毎度の粋園で。中華料理のお店だけど、その料理とワインのセレクトと店主のキャラが楽しくて、いつものワインラバーが集合しました(今回は4人)。
まずはイタリアのスパークリングで乾杯!!。ボトルに書いてるとおり(笑)、ワインの価格はすこぶる良心的です。
前菜その壱。大山鶏レバーのコンフィと人参のクミン風味ピクルス、秋刀魚の燻製と菊の甘酢漬け、ぼたん海老の紹興酒漬け、深谷葱のナムル、明太子と深谷葱のポテサラ、焼き長茄子とピータン。どれも美味しいが、ぼたん海老とレバーのコンフィが特によかった。長茄子はピリ辛の味付け。
前菜その弐。群馬産もち豚のチャーシュー。梨に漬けて柔らかくしたのを、焼きたてでいただきます。ラーメンのトッピングの“煮豚”とは別物。これがホンモノのチャーシューです。
次のワインを選ぼうと相談したら、こんなにゾロゾロ出してくれました。
そんな中からイタリア、リグーリア州のオレンジっぽい白ワインをチョイス。香りふくよかで美味しい。
活ほっき貝の広東風蒸し物。ほっき貝は半生で食感がいい。さらに、下に隠れてる春雨が旨味を吸って、無塩料理とは思えない美味しさ。パクチーの香りも、ワインといい相性です。
ほっき貝のワタを使った佃煮。紹興酒が飲みたくなる瞬間(笑)。
香箱蟹とカリフラワーのサラダ、蟹と昆布のジュ。メスの香箱蟹にオスの身を追加するという贅沢仕様。ゼラチン状のジュは濃厚な旨味で、いいソースになってる。
次のワインも料理に合わせてオレンジを選択したら、開けてビックリ赤だったという(笑)。店主も勘違いしてて、ボトルにしっかり“オ”って書いてるし。でもこの2014年のサンジョベーゼ、飲んでみるといい具合にこなれてて、(マリアージュは別として)かなり美味しいワインでした。ところで、値段はこれでよかったんかいな?。
白子と春菊の春巻き。サッパリ系の柚子と、ピリ辛のXO醤+実山椒の2つの味でいただきます。
瀬戸内活〆天然真鯛と自家製塩昆布。これ和食?というひと品だが、風味付けはごま油でしっかり中華。適度に熟成した鯛と昆布のミネラルがすごい。
最後は白に回帰。オーストリアのビオで、品種はグリューナー・ヴェルトリーナ。
金目鯛の松笠揚げ、デュカとクレソンのソース。これこれ、ここの定番メニュー。見た目インパクトあるし、そしてなにより美味しい。ボクの苦手な目玉のところは、mywifeが食しておりました。
佐賀県産仔牛のタンの山椒ポトフ。キノコに隠れて見えないが、じっくり火入れしたタンの柔らかいこと。そしてこれも、素材の旨味を活かした優しいお味。なのでワインともうまく合う。
干し海老とザーサイの汁なし担々麺。広島名物のとはちょっと違う、本場中国のタイプ。汁なし担々麺好きのボクとしては嬉しい〆でした。
千葉産落花生のプリンに次郎柿とココナッツミルク、北海道産小豆と古代米の餡のデザート。ナッツの香りと絶妙な甘さ加減がいい。
いゃ~、やっぱりこのお店は楽しいねぇ。このメンバーに店主も一緒になって、料理やワインの話が尽きない。来年も前夜祭はここで決まりだな(帰りに予約入れとけばよかった・笑)。