信長の原理
垣根涼介著
角川文庫
2020.12.2読了
☆☆☆☆
“モンティ・ホール問題”をからめて明智光秀の生涯を描いた「光秀の定理」に続く、著者の“不変の法則”を題材とした歴史小説第2弾です。信長が信じた原理とは、例の“働きアリの法則”。この法則に則って戦(いくさ)を戦い、家臣を統率し、そして死の直前に“なぜそうなるのか?”という原理に気付く。戦史物としての面白さはもちろん、戦国武将の思考過程に新鮮な解釈が加わって、秀逸なエンターテイメント小説に仕上がってます。このシリーズ、続編出ないかなぁ(「秀吉の論理」とか・笑)。