夏への扉
ロバート・A・ハインライン著
福島正実訳
ハヤカワ文庫
2020.12.18読了
☆☆☆☆
1957年に書かれた、1970年と2000年を舞台にしたSF小説を2020年に読むとどうか…。結論から言うと、全く色褪せず楽しく読めました。もちろん著者が想像した未来と現在では相違も多くあるが、そんなことよりストーリーの妙、巧みな表現にあっという間に引き込まれます。一般的に未来を描いたSFは、その時代になると陳腐化するのだけど、そうならずに魅力を維持し続けるところがSFの名作と言われる所以ですね。そんな作品、他にはバック・トゥ・ザ・フューチャーくらいじゃないかな(笑)。