読書感想(214)「医学のたまご◆海堂尊」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

医学のたまご

海堂尊著

角川文庫

2020.11.10読了

☆☆☆☆

壮大な桜宮シリーズのスピンオフ版、と言ったらいいのかな。“マドンナ・ヴェルデ”で登場した、曾根崎伸一郎の息子カオル君が主人公。中学生の彼が、ひょんなきっかけで大学の医学部で研究を始めることになる、という無理くり感のあるストーリーだが、最後は鮮やかな展開で勧善懲悪のハッピーエンディング。なかなか楽しく読めました。ちなみに、カオル君と一緒に研究している高校生の佐々木君は“モルフェウスの領域”の主人公だし、そのほか桜宮シリーズの住民たちも登場して、相変わらず海堂ワールドを形成してます。カオル君の続編も期待したいとこだが、そんなことしたら益々収拾つかなくなるか(笑)。