【5月31日(金)】
何気に我が家はトマトに拘りがあったりするので、これはちょっと楽しみです。
ひと品目は、倉橋産キングトマトのスープとヴィラマリア PB ロゼ 2018との組合せ。
(画像では分かりにくいが)3層構造になってて、下はアボカドのムース、その上には紅ズワイガニのサラダ、そして上面がキングトマト。甘味、旨味、酸味が内包されてて、食べ方もいろいろ楽しめる。メルロー100%のロゼは見た目よりドライで、3層を混ぜるとうまい具合にマリアージュしてました。
次はタコ、キュウリ、ガスパチョのテリーヌとバジルのアイス。
ガスパチョのテリーヌ?と思ったけど、なるほどこういうことね。素材とスパイスの複雑な風味のテリーヌと、爽やかなアイスを交互に食べるのが正解。
これ、なんとカベルネ・ソーヴィニヨン100%の白ワイン。しっかりしたフルボディ(というのも変だが)で、料理のスパイシー、爽やかとの好対照が返っていいバランスでした。
3品目はオマール海老と筍の重ね揚げ。トマトは木の芽とともにソースに使われてます。ムース仕立てのオマールと筍の優しい感じに対し、存在感のある厚めの衣と、濃厚なトマト風味のソースがしっかり主張。少しでもトマトにスポットライトを当てようとした努力がうかがえますな(笑)。
最後のワインはイタリア。トッリチーノ・イルピニア・アリアニコ 2016。果実味豊かなしっかりボディで一見この料理には難しそうなところ、ここぞとばかりにトマトソースがいい橋渡ししてました。やっぱりイタリアにはトマトか?(笑)。
いろいろな料理に登場するトマト。でも、テーマの食材には不向きだったなのかな。今回のメニューはどれも工夫が凝らされて美味しく、ワインとのマリアージュも楽しめたけど、トマトが主役って感じじゃなかったからね。かと言って、サラダやカプレーゼというわけにもいかないだろうし。不向きなんじゃなくて、意外とハードルが高かったりして(笑)。