【1月27日(日)】
レストランbeのワインフェア、1月のテーマは昨年と同じ オマール。どんなマリアージュで楽しませてくれるかな。爪と足の肉と、それらを使ったムースを厚めで甘めの衣にくるんだベニエ。ふわふわとプリプリの食感が楽しめる。赤ワインとポルト酒ベースのソースもやや甘。
合わせたワインは久々出ました(笑)ヴィラマリア。しかもアルバリーニョというレアもの。しっかり辛口でヴィラマリアの中でも秀逸なレベルと思うが、衣もソースも甘めのベニエとの相性は???。これならゲベルツのほうが良かった、とはmywifeのコメント。ボクは、このワインならシンプルに焼きオマールに合わせたかったな(笑)。
この料理で特筆すべきはスープから立ち上がる燻香。燻製バターを使うだけで、ここまで香りが立つものなんだ。素直なオマールとクリームソースに、燻香が強烈な個性を付加してます。ワインはヘス・コレクション・セレクト・シャルドネ 2016。スモークに合わせるのって案外難しいのだけれど、その点守備範囲の広いワインでうまくまとまったという感じ。
絶妙な火入れのオマールを、最後は濃いめのソースでいただきます。イカスミにチョコのほのかな香りって意外と合うんですね。さらにここに持ってきたのがジンファンデル。スコットセラーズ・レジオ・ジンファンデル 2013。なかなかこうは発想できないけど、濃厚な果実味とカカオが確かにつながってはいたな。
シンプルなオマールという食材を、あれこれ工夫を凝らして演出する。そしてそれに合わせるワインもストレートあり変化球あり。すべてがジャストミートとはいかないけれど、たまにはファールチップもあるから楽しいんだよね。次回もナイストライなマリアージュ、よろしくお願いします。