読書感想(152)「南極風◆笹本稜平」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

南極風

笹本稜平著

祥伝社文庫

2017.10.3読了

☆☆☆☆☆



山での遭難と、それが事故か故意かをめぐる法廷での戦い。この手の物語は昔からいろいろあるけれど、結構重くて暗いものが多い。その点この作品は、誠実な、本当に山を愛する人たちの真摯な行動が、最終的に全ての真実を暴き勝利を収める。ニュージーランドの美しい自然の描写も相まって、著者の山への愛情や畏怖が伝わってくる、読後感のいい作品です。