読書感想(151)「民王◆池井戸潤」民王 池井戸潤著 文春文庫 2017.9.4読了 ☆☆☆☆ いまの政治家の振舞いを強烈に風刺した、コメディタッチの小説。親子の人格が入れ替わるという荒唐無稽な展開で、前半はちょっとシラケて読み辛いが、物語が本質に近づく後半は俄然面白くなる。自浄作用が期待できない政治の世界では、こんなあり得ないことが起こらない限り、理想に近づくことなんてそれこそあり得ないんだろうな。